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2013年3月7日

4141 患者さんへのムンテラ 薬剤を変更するとき・手術をすすめるとき 澤口昭一先生

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本日はMSD(Merck Sharp & Dohme)株式会社本社2階セミナールームで「患者さんへのムンテラ 薬剤を変更するとき・手術をすすめるとき」という琉球大学大学院医学研究科医科学専攻眼科学講座教授澤口昭一先生の講演を伺ってきました。澤口先生は79年卒業なので卒業年次としては私が一年上ですが、世代は同じです。

この場所は九段下交差点の北西角で、日本長期信用銀行と同時期に破綻した日本債券信用銀行があった場所に建てられた素晴らしい近代的な建物です。このビルの大部分をMSD社が占め500人の社員が居るのだそうです。

今日は花粉症患者さんも多く、診療を終わって押取り刀で駆けつけました。私は普段、緑内障は視野や眼圧を見ながら投薬を考えるのですが、基準があって決めるというよりはその日の悪化した視野や、上がって居る眼圧を見て、投薬の変更を決めることが多いので、彼がおっしゃるように後先を見通した治療指針に従った変更が必要と感じながら帰ってきました。

それでも、最近は当医院にも緑内障外来を開設してもらっていますから、何回かの視野と眼圧を見ての投薬の調整は緑内障の扱いを専門にする先生に相談しながら治療を調節してもらい進めるようにしているのです。

東北からの質問に、配合剤ザラカムを使うというケースはキサラタン単独使用中の初期例に対し点眼回数は増さないでもう一つ載せる場合であり、配合剤コソプトを使うケースは既にフル投薬注の進行例にもう一つを載せる余裕を作りたい時に使うもの、という答えも印象的でした。(後日、今日のお話のDVDなどご提供いただけると嬉しいのですけれど。)

講演の終了後、会社の方に特に頼んで講師控室に連れて行っていただき、お互いが研修医だったころに浜松で先輩に引き合わせていただいたことなどを暫く話して帰ってきました。今月出来た村井君の緑内障の論文も今後ぜひ見ていただきたいと思います。

いい話だったのですが、「ただ聞いていると眼から入って耳に抜けてしまうよ」、と沢口先生がおっしゃって、質問を振ったていたとおり、かなりの部分を聞き逃してしまいました。せっかくですので、配布された抄録を読み直して採録いたします。

ーーー配布された抄録ーーーー
緑内障治療の目的は背神経障害の進行の抑制、停止であり、これによって生涯にわたって生活に不自由しない視機能を維持することである。現時点ではこの目的にかない唯一治療効果が確認されている治療法は眼圧下降治療である。多くの国外、国内の緑内障治療における眼圧治療のエビデンスが蓄積されてきた。目標眼圧は大きく眼圧値の絶対値としてとらえるか、眼圧の下降率としてとらえるかに分類される。絶対値としては本邦においては岩田先生の目標眼圧が有名であり、POAGでは初期では19mmHg以下、中期では16mmHg以下、進行期では14mmHg以下とされ、NTGでは可能な限り10mmHgに近づけるとされている。また下降率では欧米では初期緑内障、高眼圧症では20%、NTGや侵攻した緑内障では30%以上の下降率が求められている。1998年にらラタノプロスト、ドルゾラミドが市販されてから緑内障薬物療法は大きく変貌し、それに伴い多くの緑内障患者は「薬物治療下正常眼圧緑内障」という状態になった。しかしながら目標眼圧にコントロールされている事は、必ずしも進行を停止させていることにはならず、より一層の眼圧下降が求められる症例も多く存在する。眼圧はあくまでもコントロールの目安の一つであり、長期の慎重な視野を中心とした視機能評価は眼圧測定と共に生涯にわたって実施する必要がある。本公演では薬物治療下の患者の薬剤治療変更のタイミング、手術治療決断のタイミングについて症例を提示しながら緑内障ガイドラインをベースに個人的見解を含めて解説する。
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ける

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