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2013年3月5日

4131 胃がんの治療薬ティーエスワン(TS1)が副作用で流涙を起こす その2

TS1ts-1
昨年12月に当ブログでは

3862 胃がんの治療薬ティーエスワン(TS1)が副作用で流涙を起こすという話(⇒リンク)という記事を掲載しておりましたが、本日此の抗がん剤の製造メーカーである大鵬薬品安全管理責任者から”抗がん剤「ティーエスワン」による眼の副作用対応についてお願い”という文書がきました。重複にはなりますが取り上げておきます。

TS1による眼の副作用、主に流涙を訴える患者様がおおくなってきており、製造販売後に実施した切除不能例または進行再発胃癌を対象とした臨床治験でTS1単独投与においては流涙の発現率は16%と報告されております。

TS1服用による流涙等の症状により眼科医を受診し眼科的検査に依って涙道閉塞が確認され外科的処置に至る症例が蓄積されましたことから、より一層の注意喚起のために添付文書を改訂いたしました。:とされています。

「TS1による眼障害に対する予防法対処法は確立できておりませんが、最近の文献に依りますと、眼症状が出た場合、TS1に暴露された涙液をwash outする目的で防腐剤不添加の人工涙液を点眼する対処法などが報告されています。」とのこと。

同封されてきた静岡県立がんセンター眼科 柏木広哉先生の「外来化学療法における副作用対策ー眼障害ー」(ヘルス出版)では4年で150例以上の障害例を見たとしてます。文献でのその発生率は16%と高く、発生のピークは投与開始から平均3カ月ないし8カ月。涙道内視鏡で閉塞部位を開通させ、涙道チューブを挿入する。同センターでは抗がん剤投与終了3ヶ月後に抜去するという。チューブ挿入の完了率は90%。薬を止めても改善はしないから、早期に診断して対応することが必要としている。更に、この涙道障害の25%に起こる角膜上皮障害では高度の視力障害が起きて患者の不安も強いという。治療は何だの滞留を避けるためにヒアレインは避けて保存料不添加のソフトサンティアを用いるという。
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眼科医としても胃がん患者としても知っておくべき知識ではありましょう。

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