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2013年2月26日

4103 緑内障の点眼液はいつつける?

今日の質問箱から

母の点眼液 (質問者:アリスさん)

チモプトールXE点眼液を1日1回朝に使っているのですが、夜使うと効果ないと言われました。
(1)その理由を教えてください。
(2)また、本人忘れことがおおく、お昼に使うこともあるのですが、効果的に大丈夫なものでしょうか?
(3)ルミガン点眼液も夜に使ってまして、母は逆に朝ルミガン、夜にチモプトール使ってしまうこともありました。
ルミガンは朝、チモプトールと一緒に使うことに問題はあるのでしょうか?
また、ルミガンを朝に使わないほうがいい理由あれば教えてください。
(4)眼圧の原因となる房水は夜にはあまり作られないというのは本当ですか?
いつごろ、一番作られるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

お答え:
 チモプトールXE点眼液0.5%、この薬剤はベータブロッカーという作用のある薬を粘度が高くなるように調剤されており、結膜嚢内に薬剤が貯留する時間を長くすることで有効な作用時間を長くしようと工夫されている薬です。
その使用法をこの質問に答えようと読み直してみましたが、朝か晩のいつ使うべきかは記載がなく、夜ではいけないとは書いては無いかと思われます。点眼を忘れたら気がついたときに追加してよいが、次の点眼予定時間に近いならやめよとされていました。
またいっぺんに多量の点眼をするなとは書いてあります。おそらく量が多いと結膜上での濃度が期待値より高くなり吸収量が増えて副作用がますのでしょう。

 さてもう一つの説は朝点眼、理由はチモプトールはアドレナリンの阻害薬。ということはこれを使うと自律神経系のバランスが副交感神経系に傾く、夜間はただでさえ副交感神経優位なので、夜の副交感神経の優勢をさらに強めることはしたくないというのだそうです。

ルミガンも使用説明では、朝か夜かは指定されてはいませんが、他の目薬も併せて使う場合には、少なくとも5分間以上の間隔をあけて点眼してくださいとされていました。
この薬はプロスタグランジンに属する系統の薬剤で、これも一日一回の点眼で良くて、同類のキサラタンよりは眼圧下降効果が強いかもしれません。2つの緑内障に使う薬剤を併用する場合には、点眼直後に薬効が最も強くなるでしょうから、2つを朝と夜というように話して使うのには効果を均等にする意味があるかもしれません。

能動的な房水の分泌は房水産生の主要な成分です。眼圧には日内変動が有ることが知られています。その日内変動は朝高く夜は低いとされています。しかし或る日本の研究では、最高眼圧を示す時間帯では午前型が35例(43.2%),午後型が16例(19.8%),夜型が5例(6.2%),深夜早朝型が21例(25.9%)であったというので、その傾向があるとは言っても朝の眼圧が高いというばかりのものではなさそうです。朝の点眼を推奨する人達は朝の眼圧が高いと考えて、朝から昼の眼圧を特に下げようと考えるのかもしれません。だとすればその患者さんの日内変動を見てからに一日一回の点眼時間を指示すべきだという話になるのですが、普通はそこまではしてはいないと思います。

治験の論文では夜の9時点眼。入院させて眼圧の日差を取るために朝入院させて眼圧の落ち着く夕方から始めたのでしょうか。

人に聞きましたら、プロスタグランジン系の点眼薬では、結膜充血がひどいので、赤い目をする時間帯を夜間にしたいという大義名分があるのだそうです。更に点眼後の入浴時に顔を洗ってもらえると、プロスタグランジン系点眼薬に共通の眼周囲への色素沈着(黒ずみ)も避けられるでしょうとのことでした。

(この件に関し更に詳しい片がおいででしたら追加コメント歓迎です。)

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