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2013年2月14日

4066 眼科医は新研修制度で激減した

眼科医は新研修制度で激減した—石橋達朗・日本眼科学会理事長に聞く◆Vol.1

◆石橋達朗・日本眼科学会理事長に聞く

「眼科医の減少は深刻だ。研究にも地方医療にも影を落としている」と強調するのは、日本眼科学会理事長の石橋達朗氏(九州大学大学院医学研究院眼科学教授)。2014年に は36年ぶりに日本で開催する国際学会を控え、研究面でも加齢黄斑変性へのiPS臨床応用が話題になっている眼科領域。魅力をどこで伝えられるか。学会を挙げて若手との接 点を探っている(2013年1月21日にインタビュー。計2回の連載)。

Vol.1◆眼科医は新研修制度で激減した
36年振り、2014年に日本で国際学会を開催
http://www.m3.com/iryoIshin/article/166137/

――日本眼科学会は2013年2月から公益財団法人として新たなスタートを切ります。

当面の大きな取り組みとしては、日本では36年ぶりとなる国際学会「第34回国際眼科学会(WOC2014)」の開催準備があります。眼科領域で世界最大の学会です。

2014年4月2日から6日まで5日間、東京国際フォーラムと帝国ホテルを全館借り切った、1万2000人規模の学会となります。参加者の半分は海外からの参加を想定して おり、120カ国以上からの参加を目指しています。第29回アジア太平洋眼科学会と、第118回日本眼科学会総会も同時に開催します。

メインテーマは「眼科医療の進歩と世界の失明予防への貢献」としました。特に「アジアとの協調」に重点を置きます。中国や韓国とは政治的な外交問題も起きているところです が、学問や学会では政治問題を乗り越えて、連携を深めたいと思います。

日本の眼科医療の水準は世界的にも高いものです。それを一般国民にも知ってもらう良いチャンスだと思っています。

(中略)

――眼科志望の若手は、他科より多いというイメージがあります。

ところが、眼科医は少なくなっています。2004年の新臨床研修制度を境に減り、今はピーク時の半分以下にまで落ち込んでいるのです。

大学入局者数のピークは2001年の464人で、その前後の年も350-400人程度をキープしていました。それが新制度導入後、2006年には264人、2011年には さらに183人まで落ちているという現状です。

理由は分かっています。研修の必須科目に眼科が入っていないから。学生の時からよっぽど強い眼科志望がない限り、選択しないからです。研修に来てくれたら、絶対に眼科の面 白さを伝えられる自信がある。けれどもチャンスがない。

(後略、全文はこちら⇒ http://www.m3.com/iryoIshin/article/166137/)
——
清澤のコメント:
上の記事が言うように、眼科を進路に選ぶ医学生が日本では最近随分減っています。機能の最終講義でも東京医科歯科大学の望月學教授は眼科の面白さと、学生が眼下に進むことの誘いを盛んに述べておいででした。教授が弟子を育てるのではなく、良い環境を与えることで、弟子が自然に育つのだともおっしゃっておいででした。

1985年ころですが、米国ではどの科に進めるかが極端に言えば学生の成績順で決まっていました。私が日本で学位を取って留学したこのころ、米国では眼科は従事するのに必要な肉体的苦痛はそこそこ、収入も悪くはなく、そして訴訟リスクも高くもないというわけで、眼科は最も人気のある科目でした。おそらく今もそうだろうと思います。

当時の日本では眼科に進むのには選抜試験があるわけでもなく、入局者数は年々記録を塗り替えていました。

それが、新研修医制度が始まるとともに、入局者はゼロが2年連続と激減。2年したらまた戻ってくると期待していた医局の若手は、その後も何年も手術室への申込書の作成などといった事務職員にさせるべき病院の下働きばかりを続けさせられました。それで今も眼科の若手は疲弊しつくしているようです。

開業医では普通に行われているように、パラメディカルや医療事務職員、そして医療秘書などを十二分に活用して、少ない医師がフルに患者に向かう医療に取り組めるようにしないと、大学や公立病院のようなところはますます寂れてゆくことでしょう。

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