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2013年1月28日

3901 糖尿病網膜症 (夕刊フジ取材記事)

眼科で糖尿病宣告!?失明招く 網膜症
レーザー、手術 早期治療を

(夕刊フジ 2013年1月29日号 第18面)
夕刊フジ画像

かすみ目受診したら

「夜になると見えにくいなあ。日が暮れるのが早いからかなあ。季節のせいにしていると、思わぬ病気の落とし穴を見落とすかもしれない。糖尿病網膜症の見分け方について専門医に聞いた。

【眼底に大量出血】
 どうも眼がかすむ。思い立って眼科に行ったところ、「眼球の奥の網膜という場所に大量の出血がある」と診断されて驚く。だが、「眼底出血」は、症状のことで原因の病名ではない。眼底にある網膜の血管が破れて出血するものだ。網膜はむくんでいるが、外見から原因は分らない。症状を引き起こす病名はさまざまにあるが、最も怖いのは「糖尿病網膜症」だ。

 糖尿病というと、内臓が関係する生活習慣病とばかり考えがちだが、眼の不具合を感じて眼科を受信し、かなり進行した糖尿病を指摘される例がある。

【100人に5人】
「目が見えにくい、と訴えて受診に来られる方100人のうち、5人くらいに糖尿病網膜症が見つかります。
 こう話すのは、清澤眼科医院(東京都江東区)の清澤源弘院長(=顔写真)。「近頃だるいなあ」と思っても病院に行かず放置してきた人たちが多いという。
 「何年か前の健康診断で『糖尿病予備軍です』と指摘されている人もいるはず。両目の視力がかなり落ちてから、ようやく眼科に来る人もいます」と清澤院長。
 この段階で発見される糖尿病はかなり重症で、食事制限や薬物療法でコントロールできるレベルにはないことが多い。
 目の状態は、網膜剥離や失明に向かって突進している状態で、「すぐに病院を紹介して、内科と眼科の治療を同時進行で受けてもらう」(清澤院長)ことになる。

【中途失明者の5人に1人】
 最悪の場合、失明につながる「糖尿病網膜症」。厚労省の調査によると、中途失明者の5人に1人がこの病気が原因だ。
 「ぼんやり見えたり、影や暗くて見えない部分があったり、夜見えにくくなるなどの症状があれば、すぐ眼科専門医を受診してほしい。」と清澤院長は繰り返す。
 もたもたしていると、手遅れになりかねない。
 「眼に対しては、レーザー光凝固術などの治療法がある。網膜に2~3回に分けてレーザーを当てれば、症状はかなり落ち着く。眼の奥にあるゼリー部分の硝子体(しょうしたい)を手術する方法もあり、早いほど失明のリスクは避けられます」(清澤院長)
 もちろん糖尿病の根本的治療も必須だ。悪化すれば、糖尿病性腎症や末端部の感覚麻痺、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こし、命を脅かす。
 清澤院長は「『血糖値が高い、と少しでも指摘されたことがある人は自覚して早期に生活習慣を変え、病院に行くことです。手遅れになれば、眼ももとの視力には戻らない」と警告する。
 早めに発見するためには、40歳を過ぎたら定期的に眼科で検診を受けること。
「メガネを作る際にも、必ず眼科で眼の検査をする。メガネ店では見つからない他の疾患が発見されることがあります」(清澤院長)。
 眼は外から身体内を見られる数少ない臓器の一つ。大きな病気のシグナルが今、点灯している可能性は十分あるのだ。

★糖尿病網膜症の疑いチェック
・ぼんやり見える
・夜になると見えにくくなる
・視力が低下する
・ものがズレて見える
・黒い物がちらついて見える
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眼底出血と白斑の写真
<キャプション>
糖尿病の合併症による眼底出血。出血が進んでいるが、外見からは全くわからない
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清澤のコメント;
 さまざまな眼科疾患をこのブログで説明していることから、今回は夕刊フジの記者さんから糖尿病網膜症について問われ、多少は調べ直してお答えして記事にしていただきました。聞かれたら多少なりと調べなおして正確な答えをするのが方針です。私の専門は神経眼科ですから、糖尿病でも網膜症よりは糖尿病性の動眼神経麻痺や外転神経麻痺などの治療のほうが得意です。しかし、市内で開業しておりますとこのような糖尿病網膜症も、軽いものから重いものまで多数を拝見しています。ちなみにこの眼底写真も自験例です。ですから、このテーマにお答えすることも不当ではないと考えました。今後ともよろしくお願いいたします。
⇒糖尿病網膜症の記事はこちらにも詳しいものがあります。

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