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2013年1月23日

3995 閉塞型マイボーム腺機能不全の新しい治療:LipiFlowの説明を聴きました

lipiflow03
これは南青山クリニックで行っている新しい閉塞型マイボーム腺機能不全の戸田郁子先生による治療法の紹介でした。

ホームページを拝見すると片眼4万の保険外診療だそうですが、目に乗せる部品がデスポーザブル品なので2度は使えなくて、しかも片眼分の使い捨て部品が一個370ドルなので利益は出ないが、有望な治療法なのだとか。

1、閉塞型MGDの診断基準
 1)慢性眼不快感
 2)腺開口部周囲異常(血管拡張、皮膚粘膜以降部偏移、眼瞼縁不整のいずれか)
 3)腺開口部閉塞所見(塞栓形成および油脂圧出ていか)
この1)2)3)を満たすものを閉塞性マイボーム腺機能不全(MGD)とする

2、MGDの検査
 1)細隙灯で瞼縁観察
 2)瞼板圧迫で内容圧出の状態
 3)上皮障害
 4)涙液観察(BUT)など
 5)特殊検査(マイボグラフィーなど)

3、MGDの治療
 1)ドライアイ治療(点眼・ドライアイ眼鏡)
 2)食餌療法(オメガ3脂肪酸、1年あまり)
 3)テトラサイクリン内福
 4)就寝前軟膏点入
 5)抗炎症・ホルモン療法
 6)油性点眼(ひまし油)
 7)温罨法、眼瞼洗浄、マッサージ
 8)脂腺の開口と内容の圧出

4、MGD治療の問題点
 1)継続の困難
 2)効果不十分(温罨法ほか)
 3)プロービングは時間がかかる
 4)圧迫の痛み
 5)効果の自覚が困難

5、そこでTear Science社のlipiflowというお話でした。

6、マイボーム腺の評価は下記の通り
スコア3:透明な液状油
スコア2:混濁した液状油
スコア1:ペースト形成
スコア0:分泌なし

そういうわけでLipiFlowは温罨法に比して有効。効果は数か月、有効にするには患者選択だ大切。治療費は高額だが期待できる新しい方法である。(⇒LipiFlowの解説ページへリンク)

清澤の感想:
この治療法が温めて機械的なマッサージを加えるというものであるならば、温タオルその他で温罨法を十分にしておいて、吉富式マイボーム腺圧迫攝子で圧迫してクリーム状や濁った液状のマイボーム腺分泌物を十分に押し出して、次の油性の涙液の排出を促せばよいということにはならないでしょうか?

私は従来から、吉富式のマイボーム腺圧迫攝子による圧迫排出は行ってきましたが、適応のある症例には、今後ももう少し行ってみようと思いながら帰ってきました。問題は戸田先生の指摘通り痛みが少ないようにそっと圧迫するということかもしれません。

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