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2013年1月14日

3974 「フルベッキ群像写真」と明治天皇“すり替え”説のトリック を読みました。

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今日は、雨が昼前から雪に変わりました。その雪の中を駅前の書店まで行き、購入したのがこの本です。以前似た内容の本を読んだことがあったので、明治天皇がすり替えられていたというお話を調べたというのでどちらに結論が出たのかというところが興味の焦点でした。結論は?

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1枚の古写真が投げかけた謎とミステリー その真相を追い求め、中国と日本を駆け巡った筆者が辿り着いた結論・・・というものです。もしあなたが、「幕末維新の暗号」(⇒前の記事にリンク)を読んでおいででしたら、この本を読んでいただいても面白い本です。なお上の写真は同じものですが、他所からの出典で、この本では否定された明治天皇という名前が入っています。
目次にしたがって覚えているストーリーを埋めてみました。
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【プロローグ】

【第一章】は「六発の銃声」というもので、「伊藤博文」暗殺の考察です。安重根は果たして伊藤暗殺の真犯人だったのか?安重根はその裁判で「伊藤博文罪状十五カ条」を告発しようとしますが、日本の裁判官はこの暗殺が日本による朝鮮併合に対する国際的な批判に拡大することを恐れて、その発言を封じます。銃弾は斜め上から射入しており犯人が本当に安重根だったのか?という疑問も残ります。

【第二章】は旅順の地を踏んで。犯行現場はハルピン駅でしたが、ここで著者は目まぐるしく変わった租借地の歴史を説きます。伊藤博文はロシアの外務大臣と会いにハルピンに行ったのですが、訪問は偶然でもなく、日本の支配下ではない安全でも無い地への訪問ををお膳立てしたのは後藤新平であったそうです。伊藤博文「謀殺」の黒幕は誰か?果たして軍部が平和的な伊藤博文を除くという凶行を仕組んだのでしょうか?

【第三章】は「幕末維新の暗号」という誘惑です。日本版「ダ・ヴィンチ・コード」ともいうべき幕末維新の暗号という本があります。この作品中では謎の人物・大室寅之祐が、明治天皇に成りすましたのではないかと言う仮説が披露されています。

【第四章】は奇書を巡る旅。フルベッキ写真のカギとなる山口県に「田布施シンジゲート」の痕跡を探す旅に出ます。此処で、明治天皇「すり替え」説と伊藤博文の暗躍の話がつながってくるのです。孝明天皇は幕府との融和つまり公武合体を考えた人で急死していますからそこに「暗殺説」があります。安重根は伊藤博文による「孝明天皇暗殺」を告発しましたが、この情報を安に吹き込んだのは誰か?という話しも出てきます。此処で著者は「フルベッキ群像写真」を科学的な手法で鑑定する試みを考えます。

【第五章】はフルベッキの孫とされたキーパーソンです。
長崎新聞の誤報がもたらした思わぬ成果、一流新聞に高校が出された、フルベッキ写真の陶板額ビジネスという事件がありました。、もう1枚の「フルベッキ写真」もあります。、しかし、その子孫と目された人は「私はフルベッキさんとは関係ないんですから・・・」というわけでした。

【第六章】は法人類学(清澤注:法医学者?)はフルベッキ写真をどう判定するのかです。ついに明らかになった「フルベッキ群像写真」最大の謎、というのは大室寅之祐は後の明治天皇ではなかったという鑑定結果です。戦前に国家権力によって抑圧された大本教と、満州の怪人頭山満のミステリアスな関係も論じられます。頭山満が写真中の多くの人の名前を特定したことになってますが、これは彼の名前を利用して写真に信憑性を与えようとした工作だったようです。坂本龍馬も勝海舟も、やはり写っていなかった。

【第七章】明治天皇、最初の写真は「パパラッチ」された:出自不明の1枚の写真があります。これは造船所を視察した時にスティルフリートという外国人が無断で明治天皇を撮影したもので、それが高額の金で回収されたパパラッチ写真だといいます。

【第八章】は「明治維新の生贄」で語る宮崎鉄雄の妄想です。
渡辺魁という人物の話が出てきますが、この人は脱獄した人で後に判事になっていた!という、主題とは離れた話題が紹介されています。この人は横領罪で無期懲役囚になったのち脱獄して、戸籍をごまかして裁判官になったというのですが。この辺から「伊藤博文=孝明天皇暗殺・下手人説」の信憑性を言い、鹿島が描いてみせた皇位継承のブラックボックスも説明されていました。

【エピローグ】
伊藤博文暗殺のハルビン事件から明治天皇「すり替え」説へと物語が展開したようです。
その示すところは、結局幕末・明治維新とは如何にも混沌とした時代であったのかということのようです。

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