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2013年1月2日

3939 静脈洞血栓症とは?クリントン夫人は右横静脈洞血栓症だそうですね。

200px-Hillary_7クリントン米国務長官が国際会議に出席できないほどの重症の病気で、それは「血栓症であって血液の凝固阻止剤が治療に使われている。」というところまでは昨日までに報道されていましたが、それが本日右横静脈洞血栓症であると言われて、なるほどと腑に落ちました。

ウイルス性の下痢が強く出れば、脱水症状を生じ、血液は濃縮されますから、血栓が生じ易くなります。その結果で脳の中でも血流の遅い脳静脈洞には血栓ができやすくなることでしょう。

ここに血栓ができれば、脳の静脈圧が上昇して、それに引き続き支配領域での脳浮腫や脳圧の亢進が起きることが想像されます。そうなりますと、頭痛や嘔吐を起こし、眼底にはうっ血乳頭が見られることでしょう。頭痛とうっ血乳頭から医師はMRI(核磁気共鳴断層像)やMRA(核磁気共鳴脳血管撮影)をオーダーし、右横静脈洞血栓症で静脈洞の血流がそこだけ抜けていることを発見したのだと思われます。

国務長官の職責は次期までは続けないという意向をすでに表明しておいでのようですが、早い健康の復帰を期待します。

脳静脈洞血栓症とは:
459 脳の静脈と脳硬膜静脈洞の血栓症の眼科診断(日本眼科学会用のAAO文献翻訳原案)

脳の静脈と脳硬膜静脈洞の血栓症は眼球の周りの静脈還流も悪化させ眼科を複視や頭痛を主訴に訪れることのある疾患です。眼科医が治療の主導権をもつわけではありませんが適切な診断を行って神経内科などに早急に患者を渡す必要のある疾患です。
(以下がCerebral venous and dural sinus thrombosis)これも米国眼科学会の疾患取り扱いマニュアルの翻訳案です。(⇒以前の脳静脈洞血栓症記事にリンク

⇒ニュース記事にリンク

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