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2012年12月10日

3879 市販の風邪薬でSJSを発症、目に重篤な後遺症!(クローズアップ現代)の記事です

Stevens-Johnson_Syndrome_Conjunctivitis
風邪薬程度の薬剤を内服した後に、非常に強い粘膜の炎症を起こして、それが結膜癒着などの後遺症を残すのがスティーブンス・ジョンソン症候群症候群です。重症例は命にもかかわります。初発の患者さんに出会うことはそれほど多くは無いのですが、眼球と眼瞼の結膜が癒着して強い乾燥性結膜炎から更には角膜の混濁を来たした患者さんを診ることが時には有ります。

市民の皆さんにはテレビの番組などを通じて、風邪薬くらいでもその様な合併症が有ることを知って戴き、それがは発症した場合には結膜組織の破壊が少しでも少ないうちに理想的な治療が始められますようにご協力ください。

目周り、鼻周り、口周りと粘膜が広範に冒されれば、医師もそれを疑いますが、結膜炎だけの段階ですとそれに思い至らずに単に激しい流行性結膜炎かな?と診断することもあろうかと思います。患者さんが、風邪薬を飲んでいるが皮膚粘膜がひどく冒されるという副作用ではないでしょうね?と聞いててくださると、しっかりと見て次の判断に進みやすいと思います。
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スティーブンス・ジョンソン症候群 (SJS)⇒出典

クスリを飲んだあと、高い熱と共に湿疹が出たら・・・要注意。
症状は全身が火傷のように焼けただれ、やけど様の症状は治るが、目に後遺症が残る疾患。重症になると失明や死亡することがある

全体の2/3は回復したり症状が軽くなったが、ほぼ1割の106件は臓器障害の合併症などで死亡した。62件は呼吸器官などに後遺症が残った。

原因と疑われている薬品は283種類に上り、抗生物質製剤や解熱鎮痛消炎剤、総合感冒剤などが多かった。

合併症による死亡率はスティーブンス・ジョンソン症候群(6%)、中毒性表皮壊死症(20~30%)とされる。発症のはっきりしたメカニズムは不明だが、中毒性表皮壊死症[TEN]の9割以上の原因が医薬品とした研究報告もあるという。

発生頻度は、外国の研究報告だが、人口100万人あたり、スティーブンス・ジョンソン症候群が1~6人/年間、中毒性表皮壊死症が0.4~1.2人/年間。

スティーブンス・ジョンソン症候群の症状
「高熱(38℃以上)」、
「目の充血」、
「めやに」(眼分泌物)、
「まぶたの腫れ」、
「目が開けづらい」、
「くちびるのただれ」
「のどの痛み」、
「皮ふの広い範囲が赤くなる」
「陰部のただれ」、
「排尿時の痛み」
「排便時の痛み」、 がみられ、その症状が持続したり、急激に悪くなったりする

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最近NHKでこのスチーブンス・ジョンソン症候群を取り上げた番組が放映されたそうです。

市販の風邪薬でSJSを発症、目に重篤な後遺症!(クローズアップ現代⇒リンク

誰でも具合が悪いときは手軽に服用している市販薬。その薬の副作用で入院が必要なほど重篤な症状に陥ったケースがこの5年間で1220件あり、そのうち24人が死亡したという。

1220件の内訳は、風邪薬404件、解熱鎮痛消炎剤243件、漢方薬132件、禁煙補助剤70件、耳鼻科用剤47件、その他324件。

番組では、副作用が重篤なスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)を取り上げた。SJSは高熱に皮膚の発疹やただれが起こり、死亡率は3%と言われ、例え、回復しても失明や肺機能の低下など重い後遺症が残ることがあると言う。原因となる薬物は100種類以上に及び、誰でもかかる可能性があるというから恐ろしい。

SJSの場合、現状では薬害と認定されても一時的な見舞金だけしか補償されないので、その後の生活に重大な支障がでる場合もあり政府の手厚い保護が望まれる。

SJSの発生のメカニズムはまだよく分かっていないが、アレルギー反応の一つで、反応のスイッチが1度入ると次々に症状が追加されていき、最終的には全身にやけどをおったような状態になる。

スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)の症状がさらに進行した疾患に中毒性表皮壊死症(TEN)があり、こうなると死亡率が更に高くなるのでなんとか早い段階で診断・治療に入りたい。

外園医師は、早期診断、早期治療が出来ない問題点があると言う。それは最初にかかった医師の誤診。40%の人が誤診されているのが実態という。水ぼうそう、おたふく風邪、ヘルペス、帯状疱疹などと診断されるケースが多く、そうこうしているうちにも症状は更に重くなって行く。全ての医師が薬の副作用に関する知識を深める他には有効な手はない。
最近では、遺伝子解析で特定の遺伝子の型(HLA-AとTLR3)の人がSJSを発症し目に障害が出やすい体質であるかが分かるようになってきたと言う。
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