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2012年12月9日

3874 脳梗塞急性期の治療のガイドラインです t-PA血栓溶解療法が必要です

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今夜の夜回りでの話題は急性期の脳梗塞の治療でした。
今夜の夜回りの直前に一緒に寒い屋外でスポーツ観戦をしていた方が、急性脳梗塞らしき発作を起こしたのだそうです。もちろん救急車を呼ぶわけですけれど、自分の命とその後の回復を考えると、運び込まれたところでやってくれる治療を受けるということでよいのだろうか?と考えてみました。

○ まず脳梗塞急性期の治療のガイドライン(⇒リンク)を見てみましょう。

 病態によっては発症から数時間以内に治療が開始されれば治すことが可能な病気として注目されていますので、症状が起きたらすぐに脳外科か神経内科のあるちょっと大きな病院へ行ってください。ここではまずグレードA、Bを示します。

I まず詰まった血栓を溶かす治療をします。

発症から3時間以内

1.血栓溶解療法(経静脈内投与)(グレードA:強く勧める)発症から3時間以内でCTスキャンで梗塞所見がまだ出ていない場合に組織プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)を静脈注射し血栓を溶かす。
t-PAによる治療は2005年10月より保険適応が認可されました。
しかし、発症3時間以内に病院で治療開始できる例は少なく全体の2-3%でしかありません。また3時間以内であっても患者さんの状態で実施できないことも多くあります。またあまり軽い症状の場合は行いません。
副作用は脳出血の危険があることです。現在日本でも臨床試験中で、近い将来標準的治療となるかもしれません。

6時間以内

2.血栓溶解療法(経動脈的投与)(グレードB:やった方が良い)発症から6時間以内に治療が開始でき、CTで梗塞所見がまだ認められない例で詰まった脳血管にカテーテルを入れt-PAによる血栓溶解を行う。
脳血流が35%未満と非常に低くなっている場合にこれを行うと脳出血を起こすことがあります(グレードD:やってはいけない)。血栓溶解は心原性脳塞栓に有効です。

48時間以内

3.抗凝固療法(グレードB:やった方が良い)発症48時間以内の脳梗塞アルガトロバン(薬品名ノバスタン、スロンノン)投与は進められる。脳血栓症に特に有効である。

5日以内

4.抗血小板療法
4-1.オザクレルナトリウム(薬品名カタクロット、キサンボン)は発症5日以内の脳血栓症の症状を改善させる。(グレードB:やった方が良い)
4-2.アスピリン160-300mgの経口投与は発症48時間以内の脳梗塞の治療法として薦められる。(グレードA:強く勧める)
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清澤のコメント:
t-PA治療にもまずは2時間以内には経静脈的な治療が、そしてその次の6時間以内という時間帯で経動脈的な治療が行われるわけですね。

3時間ないし6時間以内に行うべき治療があるということは、そのような治療ができる病院に運んでもらわなければ損ということになります。

ではt-PA治療を掲げている病院はどこにあるのでしょうか。
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それは、東京都脳卒中急性期医療機関リストで見ることが出来ました。。(⇒リンク:このリストは、「東京都保健医療計画」における脳卒中急性期医療機能を担う医療機関の一覧です。)

その中で、t-PA治療(経静脈的血栓溶解療法)が出来るとして右端に丸のついている病院のうちで江東区あたりの病院では

山田記念病院 墨田区石原2-20-1 ○
深川立川病院 江東区扇橋2-2-3 ○
藤﨑病院 江東区南砂1-25-11 ○

江戸川病院 江戸川区東小岩2-24-18 ○
葛西昌医会病院 江戸川区東葛西6-30-3 ○東京臨海病院 江戸川区臨海町1-4-2 ○

ということになります。

またお茶の水あたりで探すと
順天堂大学医学部附属順天堂医院 文京区本郷3-1-3 ○
東京医科歯科大学医学部附属病院 文京区湯島1-5-45 ○

日本医科大学付属病院 文京区千駄木1-1-5 ○

さらに杉並区あたりであれば
東京警察病院 中野区中野4-22-1 ○
中野総合病院 中野区中央4-59-16 ○
東京病院 中野区江古田3-15-2 ○
佼成病院 中野区弥生町5-25-15 ○
河北総合病院 杉並区阿佐谷北1-7-3 ○

これはあくまで話が急性期の脳梗塞という場合の話ですが、ご自分の立ち回り先あたりでこの治療がしてもらえるところは予めリストアップしておくとよいでしょう。

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