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2012年12月4日

3859 佐藤優氏によれば「死から逆算して生きよ」だそうです。

週刊ダイヤモンド電子版に「新世代リーダーの条件」という連載記事が載っています。その第1回が佐藤優さんの「死から逆算して生きよ」というものです。還暦を控えた団塊の世代の末尾に位する私にとっては大変気になるタイトルです。今日はその記事から取材してみましょう。以下は私がまとめたノートですので、ぜひ元の長大な本文(⇒リンク)をご覧ください。

ーーー清澤の読書ノートーーー
まず、著者の佐藤優氏はリーダーを目指す人は目的論的な思考をすべきだといいます。世界では目的論が主流なのに、日本ではこれが否定されています。どんな目標でもいいから、まず目標を持つこと。そして、自分がその地位についたら、何をやるかというふうに、終わりから考える。 後ろから逆算して考えて、今は何をやるかという組み立てをすることがいちばん重要だといいます。確かにそうでしょう。今日をのんびりと流すのはよいことではありません。

耳学問の前に、基本を勉強せよ
重要なのは、知らないことと知っていることの仕分けだといいます。そのうえで、ちゃんとした手続きに従って、積み重ねて勉強していけばいいのだそうです。大切になるのは全体の見取り図で、各論を学ぶ際には、基礎知識を身につけたほうがいいといいます。

企業の執行役員程度までは実力でいけるが、そこから先は運と巡り合わせ。
地位は上に行けば行くほど、偶然の要素が強くなる。運の要素がたぶん99%。ただし、残りの1%に実力がないと絶対に運をつかめない。上位1割に入るため に努力することは、絶対無駄にならないそうです。

李明博の生き方から学べ
韓国大統領の李明博は上司を選べないことを理解し、上司に合わせていくことによって、40代にして現代建設の会長にまで上り詰めた。大統領になるまでのプロセスにおいて、努力と運の両方をいちばんうまく回してきた人だといえる。案外見過ごされているのは、彼が非常に熱心なキリスト教徒だということで、彼には「仕事は他者のためにやる」というモラルが非常に強い。逆説的だが、利他性を重視することで、それが自分に返ってくる。「情けは人 のためならず」という構図であると。大切なのは、自分のことと、会社のことと、国家のことを重ねるように、同心円的な心理を持つことだといいます。

宗教がどこかで必要になる
人生を歩むうえで、宗教的な何か、超越的な何かは持っていたほうがいい。著者の佐藤優氏は、神学部出身のキリスト教徒なので、宗教については一家言あります。

白熱教室よりも、古い形の勉強をせよと
重要なのは、超越的なものや、宗教について無定義のままに話をしないこと。重要なのは、古い形の勉強。たとえば、資格勉強というのは、何らかの明確な定義に基づいて、そのうえで運営していく能力を磨くものだ。学生は、あるところまでは受動的な形で知識を身につけていくことが非常に重要で、仕事でも経験のある上司に2、3人の部下が学ぶみたいな形はとてもいいといっています。

焼き餅をやいてはいけない
職場の部下や子どもにストリートスマート(清澤注:「都会で生き抜く知恵」)さを身につけさせるには、「こういう人は面白いよ」というモデルになる人間を見せたほうがいい。それから焼き餅をやかないように、きちんと教育をしておくべきだといいます。今の偏差値教育には焼き餅を助長するところがあります。しかも、基本的に記憶力の試験だから、反射神経の勝負になってしまう。記憶というのは反復していると、パターン認識されてしまい、外側のものが見えなくなってしまう傾向があります。それを破るのは、若い頃にどれくらい本を読んでいるかがカギです。子どもたちには、合理的な受験勉強をやらせるべきだといっています。全体像を見て、「この程度のことならできるだろう」と親が差配してあげないと子どもが疲れてしまうそうです

バランスが悪い日本のエリート
日本の教育には構造的な欠陥がある。日本に多いのは、一定の分野は深く知っているけれども、あとは全然知らないという人だ。これでは応用が全然利かない。しかもインターネットがその傾向を加速させている。インターネットの場合、自らが選択しているという形になるから、自分で理解できるものか、共感できるものしか読まなくなる。

上にいく人は、組織にどっぷり入る
組織というのは人を引き上げてくれるところがあるから、やっぱり重要だ。組織を敵と考えるのはよくない。むしろ、組織をうまく利用することを考えるべきだ。どこの国でも会社でも、上に行く人たちは、組織にどっぷり入っているし、出世する人は生え抜きの人が非常に多い。
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清澤のコメント:この著者は「国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて 」(新潮文庫) の著者で元は外務省のノンキャリアでロシア関連の部局に属して鈴木宗男議員と組んで仕事をした人で、特殊情報担当者だったのですが、後には政変に伴い外務省を追われた人です。毀誉褒貶はあるのですが、先の本をよみ、私はすっかりファンになりました。
この評論もまともな事を言っているように思います。(⇒「国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて 」の記事にリンク)

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