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2012年11月24日

3627 斜視と弱視 (仁科幸子 先生)を聴きました。

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今日の第二番目がこの斜視弱視の講義でした。いずれも必要な項目なのですが、まことに盛り沢山な講義でした。私もこの講義を参考に今後の診察を行うことにしましょう。

当医院としてはまずは散瞳して眼底を見ることから始めるわけですけれど、お話の要点としては、実際にそんなに若い子供に全身麻酔が頻繁にかけてもらえるものだろうかとは感ずるのですけれど、斜視にしても白内障にしても必要ならば「生後6か月以内に手術が行えるような手配」が要求される時代になってきているようです。

講演会というよりもこの会は卒後研修会ですから、まさに授業として伺うと必要なことがすべて話されています。卒後研修にしてはきめがとても細かかったのですが、それぞれの部分は教科書的に理解しながら付いて行くことが出来ました。

しかし、一般の眼科医がこれだけの知識を駆使しながら小児の斜視弱視の診療が出来ているかと考えると疑問です。この講義は一般の眼科医が複数回聞くと、またさらに理解が深まりそうな内容でした。このスライドは貴重な各症例の患者さんの了解を得て症例を示したそうです。その意味でも配布されたハンドアウトは貴重です。

ーースライドハンドアウトから要点を抜粋しますーーー

◎乳幼児の斜視の治療原則
・器質的疾患、全身疾患、屈折異常を十分に検索
・感覚・運動障害を予防
・恒常性斜視は3カ月以内に早期治療
・治療目的は正位に矯正すること

○乳幼児の眼疾患の発見の契機:白色瞳孔もあるが斜視が重要
○初診時に散瞳して眼底検査をしよう:個族の立会いと声掛けをさせよう
○小児の斜視手術;基本方針は早期発見早期治療。

○乳児内斜視:早期で生後6月までに発症する。30プリズム以上、抗体固視が特徴、デュアンなどの鑑別診断がある

○乳児内斜視の臨床的特徴
○斜視弱視の診かた:両眼開放下で自然に抗体固視しているか?
○早期治療:弱視訓練(完全矯正と遮蔽)、プリズム、早期手術
○乳児内斜視の術式
○早期手術:両内直筋大量後転 7mm(生後5か月から1歳で40%に立体視が得られる)
○両眼視の感受性期は3から4か月だから(生後3か月以内に8プリズムに保つ)
○超早期は6か月以内の手術で60秒以上の立体視が期待できる
○乳児内斜視の正しい診断基準:生後10週以降、遠視は3D以下、40プリズム以上の内斜視(2度の再現性)、中枢に異常なし
○小児と3D画像:立体映画を見て顕性になった内斜視の報告(筑田):3D視聴には保護者の監視が必要

○後天斜視の治療方針:恒常性内斜視になったら6月以内に手術、遠見眼位で定量
○部分調節性内斜視

○間欠性外斜視:自然経過では斜視角は増加する。斜視角20プリズム以上で手術。
○術式:30プリズムで7ミリ、両外直筋後転

○恒常性外斜視:片眼水平前後転

○小児の上下斜視:先天性上斜筋麻痺など多数の鑑別がある
○先天性上斜筋麻痺:斜頸、上下斜視、眼球運動異常、成人なら複視、片目つぶり
○筋性斜頸は6月以内眼性斜頸は生後18月以降
○先天性上斜筋麻痺では画像で上斜筋の低形成が見られる
○両眼性上斜筋麻痺の特徴:15度を超える外旋位

○乳幼児の弱視の鑑別と治療:形態覚遮断弱視、斜視弱視、微小角斜視弱視、非不同視弱視、非正視弱視

○先天白内障の早期手術:生後8週以内なら視力も両眼視も良好。眼振が出たら早急に手術要。片眼性は生後6週以内。斜視が出てしまったら予後不良。

○乳幼児の視力検査:OKN,PL,VEPなど
○診療報酬:4歳未満でTAC、東京女子医大2式など、カージフ視力テストなど(60点)

○調節麻痺薬の使い分け:サイプレジンかアトロピンか?
○高度屈折異常を伴う器質的異常:遠視は小眼球など、強度近視は発達緑内障など多数あり。
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