お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2012年11月14日

3797 タイからの留学生が医科歯科大学の外来を来訪

left_logo
 バンコックのチュラロンコン大学は日本の東大に匹敵するタイの名門大学ですが、そこの医学部6年生のMさんが今日の午後の医科歯科大学神経眼科外来を見学に訪れてくださいました。東京医科歯科大学はハーバード大学など海外の主要な大学との間に医学部生の交換プログラムを複数稼働させており、その活動の中で来日したようです。

 「上を向くことが出来ない患者さんでは中脳背側に病巣があるパリノー症候群しか思いつかないですが、ほかに何かありますか?」と、診療の合間には非常に的確な質問をされており、卒業前の学部学生としてのレベルはかなり高いと感じました。

 外来終了後に最上階の喫茶室にお茶をお誘いしたら、まだ卒業前で進路を決めてはいないが、卒業後は米国の医師免許を得てレジデントから米国に渡り眼科医になりたいという夢を語ってくれました。

 今回の滞在は大学間の学部生交換プログラムによるもので、予定された期間もひと月だけですから、もう今週末には帰国するのだそうです。短い間でしたが、日本での滞在を十分に楽しんでくれたようで、日本にも好感をもって帰国していただけそうでよかったと思います。

 現在の若手医師は我々の時代の日本人医師たちとは違って、国内からも海外の医学雑誌への投稿も増えましたので外国の研究に対するあこがれも希薄になり、日本からの医師の海外への留学は20-30年前に比べると随分減ったように感じられます。殊に米国で臨床修練を受けるためには出発前にかなり難しい基礎医学と臨床医学全般の試験をパスして、その成績で許されるマッチング先を探さなさなくてはならないので、留学する医師の多くは何らかの奨学金を得て基礎医学の研究に従事しながら外来も見学させてもらうといったポストドクトラルフェローのスタイルを取ることが多いと思います。

 日本国内での序列に対する唯我独尊に陥らず、海外の人々との友誼を保つためにも若い世代からの海外との交流は今後とも大変に重要であろうと思います。ですからこれからも、東京医科歯科大学附属病院神経眼科外来は大学から訪問見学許可を得てくださる方々の来訪を歓迎いたします。 

Categorised in: 未分類