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2012年11月12日

3791 緑内障なのに白内障の手術?:というご質問

緑内障に白内障手術? (患者の気持ち質問箱への質問とお答えから採録、質問者:ベムさん)

質問:父が閉塞性緑内障と診断され、白内障の手術を勧められました。
一石二鳥みたいなのです。
今、内科でメイラックス錠を1日2回1錠づつ飲んでいます。飲んで6か月になります。
しかし、メイラックスは緑内障によくないらしく、内科の先生は何をだせばいいんだ〜と眼科の先生に聞いてこいと言われ、眼科の先生は、「前から飲んでいたから、大丈夫だと思うけど、でもできれば使わないほうがいいし…」とあいまい。
結局、薬剤師さんに聞いて大丈夫なものになりました。
ここで疑問に思ったことを先生に、セカンドオピニオンとして意見をいただきたいです。

(1)緑内障によくない飲み薬は前から飲んでいるいるものであれば、眼圧上昇させる可能性は低いものなのか?継続していけるものなのか?

(2)薬剤師さんは緑内障の手術すれば飲み薬は気にしなくてよくなると言っていましたが、するのは緑内障の手術でなく、白内障の手術です。その白内障手術後でも、緑内障に使ってはいけない飲み薬は 気にしなくて済むのか?やはり、白内障の手術なので、今後も飲み薬に注意は必要なのか?

(3)緑内障に使ってはいけない飲み薬は、3日間なら大丈夫など眼圧をあげる可能性が低い投与期間などは存在するのか?

以上。3点よろしくお願いいたします。

お答え:ご質問ありがとうございます。緑内障には水晶体が白内障の進行などで厚くなって起こる閉塞隅角緑内障と、元々緑内障が起きる開放隅角緑内障とがあります。

あなたのご家族の例は、前者ですから白内障の手術自体が緑内障の治療になっているのです。

閉塞隅角になりやすい眼を隅角が狭い眼と呼びますが、その様な目に瞳孔を開く作用のある薬剤を与えると緑内障の発作を誘発する事があります。

以下各質問へのお答です:

(1)緑内障によくない飲み薬であっても、いままでに発作を誘発していなければ今後も起こさない確率はそれなりに高いでしょう。
しかしいつまでも大丈夫ということにはなりません。

(2)隅角の狭い眼では白内障の手術が緑内障予防の最善策です。白内障手術を避けてレーザーで虹彩に穴をあける方法を先に行うこともあります。片目ではだめですが、両眼の処置が済めば、その後は緑内障に使ってはいけない飲み薬も気にしなくて済むのです。

(3)緑内障に使ってはいけない飲み薬は、一回の緑内障発作が起きたら視力を失って終わりですから、眼科医は内服を何回までなら良いという言い方はしないのが普通です。

ある眼科従業員向けの雑誌に掲載予定の「眼科従業員に読ませる目的の私の記事」から引用しますと、「他科で処方された或る薬に、緑内障患者には使うことができないと記載されているけれど?」という質問を患者さんから受けた場合には、「その人の眼が狭い隅角を持っているかどうかを見極めないと答えることができないことになります。むしろ、危険は眼科でのしっかりした診察をまだ受けておらず、隅角が狭いのにそのことに気が付いていない様な患者さんこそが特に危険な患者さんということになります。」と答えてあります。

そのような薬剤の内訳は次の通りです。(大田区眼科医会のホームページに詳しい記事があります。)
1. 向精神薬
2. 催眠鎮静薬
3. 抗パーキンソン病薬
4. 抗ヒスタミン薬
5. 消化性潰瘍治療薬(鎮痙薬)
6. 循環器系用薬   
7. その他薬剤
8. 眼科用薬の一部
近日、この雑誌が出版されたらば、この予定記事の全文をこのブログに採録することにしましょう。

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