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2012年11月4日

3763 第27回日本眼窩疾患シンポジウム 聴講印象記1

Y24
3763 第27回日本眼窩疾患シンポジウム(山形市)を聞きに山形に来ました。
あすの昼までです。

第27回日本眼窩疾患シンポジウム

聴講印象記:今日のキーワードは
1,Facial dismasking flapとは 静岡がんセンター再建・形成外科 中川雅裕先生
 顔面深部の腫瘍をとるときに顔面中央に傷を残さぬために、前額の毛髪の生え際の上から顔面を剥き降ろして、腫瘍の切除後に戻すのが「顔面マスクをはぐ」というこの方法。目の周りは睫毛近くで眼周囲に穴をあけてはがします。写真を見ると驚くのですが、非常にきれいな顔面の仕上がりです。
 

2,先天性鼻涙管閉塞の自然治癒率は 聖隷浜松病院林憲吾、嘉鳥信忠先生ほか
 先天性鼻涙管閉塞の自然自然回復が増える回復率は80-96%。月齢12月までの自然治癒は51%だが、月齢18月までは治癒率が78%に増えるからプローブはしないと。しかしそれだと全身麻酔が必要とのこと。

3,眉毛下皮膚切除とは 日本医大武蔵小杉形成外科村上正洋先生
退行性上眼瞼皮膚弛緩の51歳から85歳の男性45人に,眉毛下皮膚切除を行ってよかったと。14から15ミリ幅で眉の外側下を切ります。ふつう行われる重瞼部切除よりきれいですと。

4,小児眼窩血管腫の治療 兵庫医科大学 中内一揚先生
苺状血管腫にはステロイド軟膏やレーザーが使われてきましたが、2008年からベータブロッカー(チモプトール)の有効性が報告されているのだそうです。軟膏の代わりには「チモプトールXEを」。線維化細胞の抑制、血管内皮細胞抑制、アポトーシス惹起などの作用があると。内服が必要ならインデラールを。ただし、保険請求はできず学内倫理員会を通して使うとのこと。

5,IgG4関連眼窩炎症のいくつもあった話題
IgG4は、ミクリッツ病の原因として知られていたのですが、最近は涙腺に限らない眼窩やそれ以外の前身臓器における炎症の原因である場合が多いというのが最新のコンセプトのようです。国立病院機構名古屋医療センターの久保田利信先生はIgG4関連眼窩炎症の血清学的特徴を調べリウマチ因子がコントロールより高く、可溶性インターロイキンⅡレセプター、好酸球症、全身のIgG4病変の含有であったそうです。CD5+B細胞がリウマチ因子を分泌するそうです。治療前にリウマチ因子の上昇がある患者では眼窩炎症性疾患の再発が多いとのこと。また金沢大高比良雅之先生はIgG4関連眼疾患が眼付属器リンパ増殖性疾患の4分の1を占めると発表しておいででした。東京医大の三橋良輔先生によれば眼付属器リンパ増殖性疾患における制御性T細胞は、CD4+ナイーブT細胞からTh1ないしTh2からインターロイキン10を経てIgG4というカスケードなのだそうです。
あすも記事を追加予定です。よろしく

 (⇒その2はこちらからどうぞ:準備中)

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