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2012年10月17日

3730 インターネット通販でコンタクトレンズを購入し末期緑内障に至った1例:という症例報告

imagesCANUG7S9インターネット通販でコンタクトレンズを購入し末期緑内障に至った1例:という症例報告を見ました

この症例は第22回日本緑内障学会原著ですがこの雑誌の末尾に出ています。
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「インターネット通販でコンタクトレンズ(CL)を購入し続け、受診時に末期緑内障と診断された若年者の一例を経験したので報告する。症例は24歳、男性、10年前にCL量販店でCLを購入、その処方箋で以降9年間インターネット通販にてCLを購入していた。右眼の視力低下を自覚し、近医を受診したところ、緑内障と診断され、緑内障点眼開始。3日前から点眼液がなくなったとのことで平成23年にT眼科初診。初診時視力は右眼(0,5)、左眼(1,2)。眼圧は右眼20mmHg、左眼19mmHg、Goldmann動的視野検査では右眼湖崎分類Ⅲb期、左眼Ⅲa期であった。緑内障はすべての年齢層で発症し、近視が危険因子である。また末期まで自覚症状に乏しい場合が多い。CL処方には眼圧や眼底検査を含めた定期的な眼科一般検査が必要である。

下地貴子、新垣淑邦、澤口正一:新しい眼科29:998-1001、2012」
というものです

清澤のコメント:
 この雑誌の最後にちょこっと付け足したような一例のケースレポートですが、その意味するところは重大です。
 湖崎分類というのは日本発で世界でもしばしば使われる緑内障の視野分類です。これがⅢ期ということになりますと、中心視野は残っているけれど中央を回り込んで大きな切痕状暗点が広がっているというかなり進んだ緑内障視野です。緑内障では中心視野は最後まで残るので、視力が下がったと言って患者さんが眼科を訪れる時にはかなり進んでいるということになります。
 コンタクトレンズを作りに来た患者さんの眼底を見ると、「おやこれは緑内障の可能性もあって不味いのではないか?」と感ずることがあります。その様な場合、「コンタクトレンズを処方しないとは申しませんが、緑内障の恐れが有りますので今日か近日中にOCTと視野を取ってみさせてください」と話しします。コンタクト眼科ではない眼科医院を受診してくれているわけですから、患者さんには大概は理解していただけますが、本当に危険な患者さんは眼科をパスする様な経路でコンタクトレンズを購入しておいでなのでしょうね。

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