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2012年9月16日

3642 「千分の数秒」の優遇をとらえて処分する所が米国の優れた所

「千分の数秒」の優遇をとらえて処分する所が米国の優れた所

ニ蛛鐚・
 最近の大手証券会社の株式売買の発注は大型コンピュータを用いて行われ、平均予想価格と現在値の差を瞬時に埋める様なプログラムで運用されるようになっていて、それらの大手証券会社が莫大な利益をあげているという話をゴールドマン・サックスかどこかを批判する記事の中でど読んだ気がします(その記事)。

 価格の上昇や下落の相場観とは関係なく、この様な統計確率論に基づき、コンピュータプログラミングに基づいて瞬時に行われる売り買いはほとんどの場合に成功しますが、その場合にはコンピュータに対する情報入力の数ミリ秒の差は結果に決定的な差をもたらす事は容易に想像できます。

 大型で処理速度が早いコンピュータを有力な顧客に割り当て、従来の普通の処理速度のコンピュータをその他の顧客に割り当てれば、当然このような情報強者と一般の情報弱者が生まれてしまう事も容易に想像ができます。

 但し大暴落などの極稀にだけ現れる例外的な値動きに対してこの様な自動売買システムが誤って働くと、ノーベル経済学賞を受賞した学者が立ち上げた有力なファンドLTCMでさえも10日程度で破綻したことがあると言う事が過去には起きています(その記事)。また、その後どうなったかまでは知りませんが、ニューヨーク証券取引所がネット取引の普及で市場の寡占を謳歌できなくなっていて、ドイツの証券取引所に買収される事態になっているという話も流れてはいた(その記事)と思います。ユーロネクストNYSEという名称がそれが為されたということかもしれません。

それにしても、米国の証券取引を管理する機関が、世界最大のニューヨーク証券取引所のその様な僅かな瑕疵をとがめて莫大な制裁金を課すと言うところが、法の下での平等を唄う米国らしい良い点でもあると思いました。

ーーーー本日の記事の引用ーーーーー
情報送信を「千分の数秒」優遇 NY証取に罰金3億円超

 米証券取引委員会(SEC)は14日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)が市場の売買情報を一部顧客に優先的に送信した問題で、同証取を運営するNYSEユーロネクストが500万ドル(約3億9千万円)の罰金を支払うことで和解したと発表した。SECによるとデータ送信の速度の差は「1千分の数秒」のレベルだったという。

 SECの発表では、米国の証券取引所がSECに罰金を支払うのは初めて。2008~10年にかけて、注文情報などの売買にかんする情報が、一般向けシステムよりも速く特定の顧客だけにNYSE側から伝えられていた。

 米国ではコンピューターによる高速取引が急速に普及。1千分の1秒の単位で売買され、少しでも売買情報を速く得られれば、より高い投資効果が得られるとも言われる。NYSE側は、罰金の支払いに応じたが、「技術的な問題で、意図的な犯罪行為ではなかった」との声明を出した
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