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2012年8月21日

3585 千玄室さんの「法演禅師の4つの戒」というエッセー

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(明恵念持 仏眼仏母 (高山寺蔵))
今日の眼のニュースです。
裏千家前家元・千玄室さんの「法演禅師の4つの戒」というエッセーです。
 中国は宋代に法演という禅師がおられた。そのもとに「仏鑑」「仏眼」「仏果」という3人の弟子がいたが、禅師はこの3人の修行の成果を見ようとされた。そしてある夜のこと、手にしていた灯火が偶然風で消えたとき、早速禅師は「何か思ったことをいってみよ」と3人に問いかけた。話はその答えから始まるのですが、この法演禅師は次の4つのことばを教示したといわれる。

 勢、使い尽くすべからず(勢いもし使い尽くさば禍必ず至る)

 福、受け尽くすべからず(福もし受け尽くさば縁必ず孤なり)

 規矩(きく)行じ尽くすべからず(規矩行い尽くさば人必ずこれを繁とす)

 好語説き尽くすべからず(好語説き尽くさば人必ずこれを易んず)

例え善い事であっても、過ぎたるは及ばざるが如しとでもいいますか?以下の本文をご覧ください。

「仏眼」にはこの話の2番目の弟子の名前のほかに、仏眼仏母 (ぶつげんぶつも)という使い方もあります。仏眼仏母:梵名ブッダローチャニー (बुद्धलोचनी [buddhalocanii])は、仏教、特に密教で崇められる仏の一尊で、真理を見つめる眼を神格化したものだそうです。

ーーー上の記事の引用はここからーーー
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120819/art12081903080000-n1.htm

裏千家前家元・千玄室 法演禅師の4つの戒
2012.8.19 03:08
 中国は宋代に法演という禅師がおられた。そのもとに「仏鑑」「仏眼」「仏果」という3人の弟子がいたが、禅師はこの3人の修行の成果を見ようとされた。そしてある夜のこと、手にしていた灯火が偶然風で消えたとき、早速禅師は「何か思ったことをいってみよ」と3人に問いかけた。

 仏鑑は「彩鳳丹霄(さいほうたんしょう)に舞う」、即(すなわ)ち、天下泰平と答えた。仏眼は「鉄蛇古路(てつだころ)に横たわる」、地獄の蛇が道に横たわっていると。最後に仏果(後に法燈を継いだ圜悟克勤(えんご・こくごん))は「脚下を看(み)よ」、その脚もとに悟りがあると答えた。三者三様だが仏果の実に淡々とした答えが気に入って印可(心に適(かな)ったという証明)を与えたが、この法演禅師は4つのことばを教示したといわれる。

 勢、使い尽くすべからず(勢いもし使い尽くさば禍必ず至る)

 福、受け尽くすべからず(福もし受け尽くさば縁必ず孤なり)

 規矩(きく)行じ尽くすべからず(規矩行い尽くさば人必ずこれを繁とす)

 好語説き尽くすべからず(好語説き尽くさば人必ずこれを易んず)

 この4つの戒をよく考え思ってみてほしい。

 若き頃、僧堂で修業しているときに後藤瑞巌老師からこの四戒をいただいた。今もってなかなか実行し難いことばかりで忸怩(じくじ)たる思いである。特に瑞巌老師は、「貴方は将来、茶の道で人を大勢導いていかねばならんのだから、今の間に大いによい経験を積みそれをじっくり噛(か)みしめなさい。習ったことを受け売りのように自分の言葉として用いては駄目だ」と戒められた。

 知ったかぶりで話をしては駄目だと釘(くぎ)をさされたのである。子供の頃に母からよく「ことばの情け」について聞かされた。「どなたにでも心をもって接しなさい。『よくいらっしゃいましたね』『お変わりありませんか』等々、お人に対する思いやりの言葉が出なければなりませんよ」と教えられた。勿論(もちろん)若い頃は、そんなことを忘れてしまい自分勝手な振る舞いをしていたが、家元という立場になってはじめて目が覚める思いがした。また旧海軍で五省を毎日唱えた。その中の「言行に恥ずるなかりしか」これが大切であることを最近思い出した。

 さて、言葉をかけるのは人だけに限らない。私は少年時代両親のすすめで馬術で心身を鍛えた。馬は大きいだけに人から少し怖がられる。しかし馬と付き合い乗っていると、乗り手と馬とが一体とならなければ、思うような動作がとれない。一体となるよう馬と話し合う。目を見つめ話しかけると納得したような表情をしてくれる。かわいい動物であり慣れれば楽しい。

 ロンドン五輪に行ってきた。日本馬術連盟の会長として、JOCの名誉委員として、また馬術チームの総責任者として馬と選手とともに試合に臨んだ。法華津寛(ほけつ・ひろし)選手の72歳よりも私は年長者だが、日本選手はみな馬場・障害・総合馬術と全力を尽くしてくれた。選手と馬と語り合って“勢い尽くすべからず、余裕をもって”とお茶一服を飲んで心境無地で闘った。一●(いちわん)のお茶が何よりの清涼剤となっている。(せん げんしつ)

●=宛から「うかんむり」を取り、下に「皿」をつける
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