お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2012年8月18日

3573 塩素消毒が効かない原虫、県内の6水道施設で検出

長野県内の水道水から塩素消毒が効かない原虫が検出されたという記事が出ていました。

眼科に関連する所ではコンタクトレンズに関連した眼障害を起こすアカントアメーバが水道水に混入していることが有るので、レンズの洗浄に水道水を使うのはやめてと言う話が良く話題になりますが、今回のクリプトスポリジウムはこれとは別のものなのでしょうか? 

調べて見ました。答えは引用した新聞記事の末尾をご参照ください。
アカントアメーバの方が大きいですし、クリプトスポリジウムが原虫なのに対して、アカントアメーバは捕食能のあるアメーバということの様です。

ーーー信濃毎日新聞の記事ですーーーーーーー

塩素消毒が効かない原虫、長野県内の6水道施設で検出  08月17日(金)

 下痢などの症状を引き起こすとされ、塩素消毒が効かない原虫「クリプトスポリジウム」が昨年度以降、少なくとも県内6カ所の水道施設の原水で検出されたことが16日、県環境部のまとめで分かった。2000年10月を最後に県内で検出されたとの報告はなかったが、ここに来て急増。いずれも明確な健康被害は確認されていないが、原因が特定できず、水道事業者は対策に追われている。

 同部によると、昨年度からことし7月までに検出したと報告があったのは、伊那市の3施設、上伊那郡箕輪町の1施設、駒ケ根市の1施設、北佐久郡御代田町にある佐久水道企業団(佐久市)の1施設。クリプトスポリジウムは人や家畜などのふん便が汚染源だが、6施設はいずれも山間部にあり、上流に民家や家畜の飼育施設はないという。

 厚生労働省の指針では、浄化する前の原水で検出されても、浄化処理で水の濁り(濁度)を一定基準以下にするか、紫外線照射や膜処理で原虫の感染力を失わせたり、取り除いたりすれば飲用にできる。6施設のうち、伊那市の2施設は濁度の基準を満たして給水を再開。箕輪町と同企業団の各1施設は代替水源に切り替え、駒ケ根市の1施設は膜処理で対応している。

 残る伊那市長谷の1施設は、塩素消毒以外の浄化設備がないため現在は飲用を停止している。水の供給先である別荘地の約10戸には、要望に応じて市がポリタンクで飲用水を運んでいるという。

 厚労省によると、国内では1996年に埼玉県越生町の水道水に含まれたクリプトスポリジウムを原因とする集団食中毒が発生している。同省はクリプトスポリジウムを水道水の水質基準50項目に含めていないが、クリプトスポリジウムがいるかどうかの指標となる大腸菌の検査や、クリプトスポリジウムが混入する恐れがある場合の施設整備といった対策の強化を水道事業者に通知している。

 県環境部によると、県内では08年度以降、県企業局と長野市、松本市など5市町が国の補助を受けてクリプトスポリジウム対策の設備を一部に導入。ただ、未対策の水道事業者も多いとみられ、同部は「担当者の研修会などで検出事例を紹介したり、濁度管理や対策施設導入を呼び掛けたりしたい」としている。
ーーーーーーー
清澤のコメント:準備中

クリプトスポリジウム フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

250px-Cryptosporidium_muris
HIV陽性のヒトの顔面から発見されたC. muris。バーは5μm。

分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
界 : 原生生物界 Protista
門 : アピコンプレックス門 Apicomplexa
科 : クリプトスポリジウム科 Cryptosporidiidae
属 : クリプトスポリジウム属 Cryptosporidium Tyzzer, 1907

クリプトスポリジウム(学名:Cryptosporidium Tyzzer, 1907)は、アピコンプレックス門に属する原虫であり、ヒトを含む脊椎動物の消化管などに寄生する。この1属をもってクリプトスポリジウム科 Cryptosporidiidae Leger, 1911 を構成する。学名は、ギリシア語でkryptos隠れた + ラテン語のsporidium担子胞子(sporaで種)に由来する。

形態:環境中ではオーシスト (oocyst) となっており、環境条件にたいして耐性を持っている。大きさは3μmから8μm程度までと種によって異なるが、類円形・楕円形をしており厚い壁に包まれている。

宿主:宿主はヒトを含む幅広い脊椎動物であり、世界中に分布している。
ーーーーーー
250px-Acanthamoeba_polyphaga_cystAcanthamoeba polyphaga のシスト

アカントアメーバは 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
界 : アメーボゾア Amoebozoa
門 : (不定)
綱 : (訳語なし) Ramicristate amoebae ,Gymnamoebae
目 : (訳語なし) Centramoebida
科 : アカントアメーバ科 Acanthamoebidae
属 : アカントアメーバ属 Acanthamoeba
Sawer and Griffin, 1975

アカントアメーバ(Acanthamoeba)はいわゆるアメーバ型の原生生物の一種で、土壌中に普通に存在する土壌微生物である。淡水域やその他の場所にも広く分布する。アカントアメーバ属の大半はバクテリアを捕食して生活する従属栄養生物であるが、一部の種は感染性を持ち、ヒトや他の動物に対して角膜炎や脳炎(アメーバ性肉芽腫性脳炎)を引き起こす。

細胞の特徴:細胞の大きさはおよそ12-40μm、不定形だが移動時にはおおよそ三角形から楕円形の形状を呈する。仮足の先端は丸く半球状で、細胞表面から多数の短い仮足が伸びる。このとげとげした形状が名前の由来でもあり(acanth- ; 棘、突起)、特に本属の仮足は “acanthopodia” と呼び分けられる事もある。仮足は時に根元から分枝する。細胞内には核小体を持つ細胞核や食胞、収縮胞、油滴などが含まれる。

アカントアメーバは生活環の中でシストを形成し、この形状によって属内の分類、もしくは近縁属との区別が為されている。シストの壁は二層構造で、外側は緩やかな凹凸のある厚い壁、内側は主に多角形の壁である。これらのシスト壁には蓋(operculum)のある孔が開いている。
ーーーーー

Categorised in: 未分類