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2012年8月16日

3569 弘前大で網膜色素変性症を抑制するペプチドを発見のニュースです

眼の難病に新たな治療の可能性 (元記事のページ

 弘前大学大学院医学研究科眼科学講座(中澤満教授)などの研究チームが、遺伝性の目の病気である「網膜色素変性症」の原因となる酵素の働きを抑制するアミノ酸化合物を発見し、疾患遺伝子の一つを持つラットに投与した結果、光を受容する視細胞の死を抑えることに成功した。網膜色素変性症は有効な治療法がないとされており、同講座の尾崎拓助教は「新たな治療の可能性を示すことができた」と話している。

 研究論文は、オランダの科学誌「BBA-Molecular Basis of Disease」電子版で8月2日付で公開された。

 網膜色素変性症は、目の網膜に異常が起きて視野が狭まり、視力が落ちる病気。日本人の約5千人に1人が発症し、中途視覚障害原因の第3位になっている。遺伝子治療や再生医療、人工網膜の研究がされているが、根本的な治療法はない。

 同大のこれまでの研究で、細胞のエネルギーを生産するミトコンドリア内にある酵素カルパインが活性化すると、細胞死を引き起こす因子が活発に働き、網膜の奥にある桿体(かんたい)視細胞を死なせてしまうことが分かっていた。

 研究チームは、ミトコンドリア内のカルパインの活性化を特異的に阻害するペプチド1種を発見。疾患の原因となる遺伝子約70種類のうち、1遺伝子を持つラットの眼球の中の硝子体内にペプチドを投与したところ、細胞死が抑えられ、視機能が保たれた。また、同じペプチドを1日2回点眼した場合でも効果が得られることが分かった。今後、実用化に向けて、長期の点眼で副作用があるかどうかを調べるほか、残りの原因遺伝子による網膜色素変性症や緑内障への効果を研究するという。

 尾崎助教は「70種類の原因遺伝子すべてとはいかなくても、半分程度の遺伝子には効果があるのではないかと考えている。特許を取って製薬企業と共同研究し、より早い製品化を目指したい」と話している。
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清澤のコメント:その昔東北大眼科で机を並べていたことのある中澤満先生の快挙にお祝いを申し上げます。

カルパイン阻害薬で調べると、東北大学大学眼科の中澤徹教授らは、「カルパイン」の働きを抑える薬剤を、緑内障を発症させたマウスに投与し、視神経の生存率の上昇と神経を保護する作用を確認しています。(以前の記事

また、アルツハイマー病のアミロイドベーターたん白質が神経細胞をの傷害し、蓄積を加速させて細胞死にいたるプロセスにも、カルパインが密接に関与することが、放医研のページに樋口真人先生のページに記されていました。

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