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2012年8月12日

3557 現代西洋のポピュラー音楽の発展を測定する

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この記事は朝日新聞が取り上げた記事の原典の日本語訳です
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Scientific Reportsのアブストラクト翻訳

現代西洋のポピュラー音楽の発展を測定する
Joan Serrà, Aacute;lvaro Corral, Marián Boguñá, Martín Haro Josep Ll. Arcos

ポピュラー音楽には時代を反映するリスナーの関心を捉えた重要な文化的表現である。

音楽の根底にある構造の規則性の多くはまだ発見されておらず、したがってそれらの歴史的な進化は、正式には不明なままである。ここでは、そのような現代的西洋ポピュラー音楽の音程、音色、音量などの主要な音楽の要素の一般的な用法を特徴付けるパターンと数値的な量を明らかにしよう。

これらのパターンと評価される指標の多くは50年以上の期間にわたって一貫して安定していた。しかし、我々は音程の遷移と音色の均質化、それに音量の増大に関する制限に関連して重要な変化や傾向が有った事を証明する。これは、私たちの新しいという知覚はこれらの変化の特性に根ざしてなされていると言う事を示唆している。
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したがって、一般的な和音の進行に従っていれば楽器を変えたり音を大きくすることに依って、古い曲も完璧に高貴でファッション性に富むようにに聞こえます。
ーー引用終了ーー

ーーー朝日新聞記事の再録ーーーーー
【音楽】最近の欧米のロック、ポップ、ヒップホップは似た曲ばっかり、しかも音量大きいし /スペイン :2012/08/11(土) 07:48:34.54 ID:00

”欧米ポップス、似た曲ばかり スペインで46万曲分析”

最近50年の欧米のポピュラー音楽は似た作品が増える方向に「進化」してきた――。

そんな傾向をスペインの研究チームが見つけ、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。 音程や音色の多様性が失われていると分析している。

チームは、1955~2010年に発表されたロック、ポップ、ヒップホップなど46万曲あまりの
データベースを分析。その結果、音程進行の変化がなくなり、よく使われる音色がさらに多く使われるなど没個性化が進んでいた。

音量が大きくなる傾向もあった。録音技術の進歩に加え、音楽番組の放送で聴取者の注意をひくための 「音量競争」が背景と考えられている。

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朝日新聞
http://www.asahi.com/science/update/0808/TKY201208080180.html
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清澤のコメント:
朝日新聞の記事は単なる抄録の翻訳以上の内容を本文から読みとっていることが分かります、脱帽。
各々のデータは、上の図4で年とともに喧しくなって来ているという事は理解できますが、その他の図Ⅰから3はその理解は容易ではありません。

2チャンネルにもこの記事のスレッドが立っていましたが、「同じ音階を使っているのだから、目新しい別の音階を使う民族音楽でも持ち込まねば、できる音楽が同じ傾向にになるのは当然」と言った興味深い意見も出ておりました。

音楽は無限に広がる可能性を秘めたものではなく、既に限られた有限な可能性のある例の中から恣意的に拾い上げられた物に過ぎないものだと言った、アプリオリ的な思想を感ずる論文です。(上の図はキーワードaprioriで拾ったもので、本文とは無関係です。)

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