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2012年7月28日

3515 Femtosecond laserフェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術の紹介

本日の東京都眼科医会平成24年度卒業研修会、第4回では水晶体の話題。杏林大学の永本敏之教授と東京慈恵会医科大学常岡寛教授の話を聞いてきました。

どちらの話も大変面白く、役に立つものだったのですが、先ずは、常岡先生のお話の追加部分で話されたものです。

Femtosecond laserフェムトセカンド レーザーを用いた白内障手術の紹介を聞きました。白内障手術に関心のある眼科医は、もう学会などでビデオを見て十分にご存知かもしれませんが。フェムトセカンドレーザーは赤外線レーザーで、その波長は1053nm。フェムトセカンドレーザーでは眼組織を正確に光切断することができます。このフェムトセカンドレーザー白内障手術の現時点での利点は。1、前嚢切開 2、角膜切開 3、核の分割 4、輪部減張切開 の4つができることだそうです

1、前嚢切開
正確に期待する位置に期待する直径で円形に前嚢切開を作ることができ、眼内レンズを確実に嚢内に固定できることから、乱視眼内レンズ、多焦点眼内レンズ、そして将来出て来る調節力を持った眼内レンズにおいて有用だろうとのこと。下のビデオでも丸い前嚢切開が行われています。

2、角膜切開
下のビデオでもレンズを右から入れる主たる角膜創とサイドポートを作っています。スリットナイフよりも良いと言う利点は、その正確さでしょうか。

3、核の分割
ビデオなら供覧された物と似たものをユーチューブに有るはずと思って直ちに探したのですが、これは見せて戴いたビデオそのものではないと思います。
核を十字に奥から手前に切り上げています。この時、気泡が発生しています。

4、輪部減張切開
これは乱視を治そうと言うことでしょうか?

さて、次のビデオを見て戴いても解るのですが、別室に置いてある此のレーザーの機械を用いて、角膜を吸着固定し、プログラムに従って次々に前嚢、核、角膜と切開を施してゆきます。しかし、白内障手術自体は従来の様に患者を手術室にそのままストレッチャーで運びいれ、乳化吸引、皮質吸引、そしてレンズの挿入を粘弾性物質の下で行います。ですから手術の後半部分は今の見慣れた手術と変わってはいない様です。今のレーシックの機械でできると思うのは間違い。そして、超音波吸引自体が亡くなると思うのも間違いです。

「日本でも既に導入した施設が有るようですが?」と講義の後で2人の教授に伺ったところ、どちらの大学も導入の考えはなくて、現在でさえもカスカスの収益状況の白内障手術なので、どこでもこの高価な機械をさらに入れるのは別料金でも戴かないととても採算に合わないだろうとのお話で、国内には恐らく普及はしないだろうと言うことでは有りました。

さて日本の標準的な白内障手術は今後どのような展開を取ることでしょうか?
下のビデオは医学画像ですから、眼科医以外の方が見るには閲覧注意です。

本日の東京都眼科医会平成24年度卒業研修会、第4回では水晶体の話題。杏林大学の永本敏之教授と東京慈恵会医科大学常岡寛教授の話を聞いてきました。

どちらの話も大変面白く、役に立つものだったのですが、先ずは、常岡先生のお話の追加部分で話されたものです。

2013年1月20日 表題および本文のフェントセカンドレーザーをフェムトセカンドレーザーに訂正しました。

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