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2012年7月27日

3513 駅前旅館 ユーチューブ付き

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そして名画があった:/37 駅前旅館=玉木研二 
2012年07月26日

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上野駅正面の夜景。駅前広場に彫刻家・長沼孝三の代表作の一つ「愛の女神」像が見える(1951年)

◇新旧混然の日本を風刺
 この年、東京は空梅雨だったという。

 
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1958(昭和33)年7月、毎日新聞夕刊が面白い写真企画を連載した。復興したビル街屋上からの新光景。題して「東京の屋根の上」。往年のフランス映画「巴里の屋根の下」をもじったのだろう。

 将来のスターを夢見て夜の有楽町、きらびやかなネオンを眼下に、日劇屋上で激しいレッスンを続けるレオタード姿の女たち。

 建造中の東京タワー。はるかな天空へ向けて鉄骨を組み立てていくトビたち。見るだけで足がすくむ写真は、ヘリコプターから撮っている。

 数寄屋橋ぎわの9階屋上ビアガーデンは連日満員。女性客がぐんぐん増えているのが一因だ。女性がビール、男性がジュースという「アベック」も珍しくない−−と今書けば失笑を買うだろうが、新旧の感覚が入れ替わっていた、あの時代の雰囲気が伝わってくるようだ。

 この7月、東宝系で公開された「駅前旅館」(監督・豊田四郎)は、そんな流れに意地を見せた、古い旅館の番頭らの物語である。

 原作は井伏鱒二、舞台は上野駅かいわい。人々が旅行の余裕も取り戻した時代だ。

 この道一筋の番頭次平に森繁久弥、けれんみたっぷりの番頭仲間に伴淳三郎、旅行会社添乗員にフランキー堺、次平を慕う飲み屋のおかみに淡島千景という芸達者の配役。
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清澤のコメント:この映画ができた時、私は5歳。東京なんて夢のまた夢。御徒町で叔父さんが鶏卵問屋をやっていたのはこのあたりです。
フランス映画「巴里の屋根の下」も大好きですが、私は、ちょっとノスタルジーを感ずるこんな雑多な雰囲気も大好きです。探したらありましたよ、予告編です。井伏鱒二の元の本も読みたいですね。

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