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2012年7月21日

3495 「銀座眼科」レーシック手術賠償求めた裁判で和解:のニュースですが、

「銀座眼科」レーシック手術賠償求めた裁判で和解(07/20 17:44)

「銀座眼科」でレーシック手術を受けた患者らが角膜炎に感染したなどとして、元院長らに対し、損害賠償を求めた裁判で、和解が成立しました。

 銀座眼科の元院長・溝口朝雄受刑者(50)は、手術器具の衛生管理を怠り、患者に角膜炎を発症させた罪に問われ、3月に懲役2年の実刑判決が確定しました。50人を超える被害者は溝口受刑者らを相手取り、約4億3000万円の損害賠償を求める裁判を起こし、20日に和解が成立しました。溝口受刑者に支払い能力がないため、請求額の6割程度が保険会社から支払われ、後遺症の程度に応じて一人あたり約60万円から2200万円が支払われます。

 被害者:「(Q.溝口受刑者に対してどう思う?)手を洗わないで人の目を触るなと。(今後)医師はやらないでほしいということに尽きます」

 被害者らは厚生労働省に対し、溝口受刑者の医師免許を取り消すよう求めています。
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清澤のコメント:
この事故が日本で行われるレーシック手術に対する大きな警鐘になったことは事実ですが、レーシックの持つ問題の本質は感染症の危険性ではありません。

レーシックでなければ救われない症例(不同視や角膜変性症の一部など)というものは確かに存在し、今年も2例ほどを紹介しております。しかし、自分がレーシックを行わない日本の多くの眼科医は、自分の担当する「単なる近視患者さん」に対して「レーシックを受けることを積極的にお進めしたい。」と思ってはおいでにはならないのではないか?と私は思うのですが。

2009年08月05日に当ブログでは971 レーシックは安全な近視矯正手段か?その合併症は?として取り上げましたが、現在のネットの環境は「レーシックを受けてくれる患者さんから利益を上げようという立場のネット記事や宣伝」にあふれていて、「受ける前に十分に利害得失に思いを致し注意してほしい。」というおせっかいな発言をする眼科医がほぼ皆無であるという点は問題ではないかと思います。

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日本眼科学会の見解はこちらにあります。(眼科学会のHPにある事件に関する見解を引用します)

レーシック術後の角膜感染症多発事件について

 2008年から2009年にかけて、東京の銀座眼科でレーシックを受けた方に多数の角膜感染症が発生しました。中には重篤な視力障害が残ってしまった方もおられます。この事件はマスコミなどで大きく報道されましたが、そのためにレーシックについて不安を募らせている方もいらっしゃるのではないかと思います。
 銀座眼科での感染症発生は、手術器具の滅菌消毒の不具合が原因と考えられています。

 通常、レーシック手術は清潔な環境の中で、厳重に消毒された器具を使って行われます。きちんとした知識を持った医師が、適切な方法で清潔に手術を行えば、感染症などの合併症が起こることは非常に希です。少なくとも、感染症が連続して発生するということはまず考えられず、実際に我が国ではそのような事例はこれまでに報告されていません。

 レーシックも体にメスを入れる外科手術のひとつですから、合併症が全く起こらないということはありません。感染症も、数千件に一例の割合で生じるとされていますが、通常の場合、感染症が生じても適切な方法で対処すれば、きちんと治療することができます。

 日本眼科学会では、「エキシマレーザー屈折矯正手術のガイドライン」を定めています。このガイドラインには、手術は清潔な環境で行うこと、術野の消毒を厳格に行うことが記載されています。また、レーシックを初めとする屈折矯正手術は、日本眼科学会が認定する「眼科専門医」が、屈折矯正手術講習会を受講した上で、行うべきであることを定めています。屈折矯正手術は眼科専門領域で取り扱うべき治療法であり、眼科学に関する広い知識を有することが術者としての必須条件と考えられるからです。眼科専門医の名簿は日本眼科学会のウェブページに掲載されています。
http://www.nichigan.or.jp/senmonlist/map.jsp
 また、屈折矯正手術に関する説明も、次のページに掲載しています。
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_kussetsu.jsp
 今回の事件を受け、日本眼科学会では、エキシマレーザー屈折矯正手術のガイドラインの見直し、屈折矯正手術講習会の実施回数増加と参加アクセスの改善、講習会再受講の義務化、合併症実態調査の実施などの改善策を講じています。また同時に、国民のみなさまへ向け、適切な情報提供を行っていこうと考えています。ご理解の程、宜しくお願い致します。
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