お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2012年6月24日

3421 第一回日本眼瞼けいれんシンポジウム(The First JBSS)での会話から

IMG_0471
今日も朝から医院の工事が始まっています。旧医院の部分と拡張部分の仕切りの撤去工事です。

シンポジウムから戻って、作業の進行を拝見し、うっかり昨晩アラームをオンにして工事の方々と8時半に診療所を出ましたら、今朝は拡張部分で作業を始めた途端に警備会社が駆けつけるという騒ぎになってしまいました。昨日から新しい部分にもアラームが付けられたことを忘れた私の失策でした。
清澤6-8-1-2

ーーーーーーー
2012/06/24 09:24 投稿者:加xx子 219.101.201.193
清澤先生

おはようございます。
昨日はありがとうございました。
すばらしいホームページですね。日本の眼科の冊子も楽しみにしています。

 お忙しいところ大変恐縮なのですが、
 先生のようにたくさん眼瞼痙攣の患者さまの集まる施設で、ぜひ、xxテストやっていただきたいです。半径10度以内に50点というのは脳科学にも基づいています。

 強瞬テスト後の視野をボトックス前と1ヶ月後で比較してみていただけないでしょうか?どうぞ、ご検討お願いします。

可能なら、VFQ25などの視機能に関するアンケートで自覚症状の改善も定量していただけるとなお結構です。神経眼科系の身障規定に入らないけれど、これは困った症例も挙げていただけると参考になります。
           加xx子拝

ーーーーー
さっそくのご連絡ありがとうございます。
眼瞼けいれんは特定疾患にも含まれておらず、患者さんも経済的な理由で十分な治療を受けられないということもしばしばあります。

お答え:昨日はこちらこそお世話になりました。ほかの方々にわかるように追記いたしますと、昨日は第一回日本眼瞼けいれんシンポジウム(The First JBSS)が行われ、山田昌和先生と若倉雅登先生のご講演が有りました。(印象記記事準備中)
昨日はフロアでの会話からいくつかの有用と思われるアイデアも戴いてきました。加茂先生のアイデアもその一つです。

しかし、IRB(医学倫理委員会)を通すのは容易ではありません。現在PETを使って大学や公的なセンターに患者さんを紹介して行う臨床実験などでは倫理規定IRBへの登録などもきちんと行って参加させていただいております。

個別に当医院だけで臨床実験を行うのには相当な障害が予測されるというのが本音です。上記の項目、リーズナブルなものとは思いますから無理のない範囲で患者さんにご迷惑がかからぬ範囲で数例行えるかどうか検討いたしましょう。

このIRB(学内倫理委員会)は、患者さんの権利を守るという重要な意味があるのですが、最近は臨床実験の手足を縛る側面も出てきております。1990年ころのように、医師の判断で患者さん相手に何かをやってみてそれがやはり有用だったというお話を学会で講演できる環境ではなくなってきています。過去の論文を調べつくして、有用でありそうなこと、害がないだろうこと、実験の方法と目的を患者さんに知らせて同意書を残すこと、もしその診療中に問題が起きたら(実験目的の)保険がその部分までカバーしていることの証明書提出などまでが要求されます。これを私はガリレオがそれでも地球は回っているとつぶやいた様な「臨床医学の中世化」と思っております。それで高い薬価を請求することができるような遺伝子工学の産品の治験をするならばともかく、臨床的な思いつきを検証するにも医学倫理委員会の審査というのはある意味馬鹿げています。が、現在臨床研究を行うにはこの高いハードルを越えなくては着手もできず、それは容易ではありません。

一昨日は北里大学の庄司教授の緑内障の新しい治療の話を聞いてきました。その話の中で、米国がFDAやIRBなどでがんじがらめなのに対してまだヨーロッパでは、まだ先にやってみた者勝ちの風潮があり、新しい治療診断器具が開発される余地はあヨーロッパにある、という話をなさっていました。これも手作りで科学を作ってきたヨーロッパの真実だと思います。
ーーーー
2011年01月21日
1982 医療界にも忍び寄る「思考停止社会」という記事が出ていました
https://www.kiyosawa.or.jp/archives/51671752.htmlもご覧ください。

3159:患者さんに関る実験はヘルシンキ宣言を順守して行わなくてはいけません
https://www.kiyosawa.or.jp/archives/53558374.html 

もご参考までに。

Categorised in: 未分類