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2012年6月15日

3397:加齢黄斑変性:クック&ライフ6月号掲載記事

クック&ライフ 6月号 表紙 001クック&ライフ6月号に私のインタビュー記事が掲載されました。今回のテーマは加齢黄斑変性です。

クック&ライフ 6月号 原稿
原稿はクリックで拡大されますが、近日中にこのままで読めるように、もう一度記事に起こしましょう。(準備中)
追記:本日(2013.1.30)テキストをアップしました。

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クック&ライフ 6月号 ムンクの叫び

クック&ライフ 6月号 アムスラーチャート

加齢黄斑変性症を防ぐ
あなたはどうですか?(チェックしてみましょう)
□ 新聞などの細かい文字が読みづらい
□ テレビなどの画像が見えにくい
□ 囲碁や将棋の盤のマス目がゆがんで見える
□ 料理などで手元がはっきり見えない
□ 横断歩道の白線がゆがんで見える
□ 階段の段差がはっきり見えない
□ 話し相手の表情がわかりにくい

※該当する項目があるときや、アラスラーチャートを見て異常が感じられるときは、加齢黄斑変性症が疑われます。早めに眼科を受診するようにしましょう。

網膜の黄斑の異常で視力が低下する病気
外界から入った光の刺激は、眼の角膜、水晶体、硝子体などを通って、網膜上に像を結びます。網膜にある視細胞が、視神経を通じて情報を脳に送り、視覚として認識します。
 視覚の大半を認識するのが、網膜の中心にある黄斑部という部位が発生し、視力が低下してしまうのが加齢黄斑変性症。近年、増加傾向にあります。

物がゆがんで見えたり、全体がぼやけて見える
 視細胞は新陳代謝を繰り返しています。そのときに発生する老廃物は、視細胞を支える網膜色素上皮細胞がとりこみ、毛細血管に排出します。加齢などによって網膜色素上皮細胞の働きが低下すると、老廃物がたまり、もろく壊れやすい新生血管ができてきます。
 新生血管が壊れて、黄斑部に出血やむくみが起きると、急激な視力の低下を招きます。このタイプを「滲出型」といいます。もう一つのタイプが、黄斑部が加齢によって萎縮して起きる「萎縮型」です。萎縮型は、出血などがないため視力低下は軽度ですが、やがて滲出型に移行する場合があります。
 出血やむくみが進行すると、「物がゆがんで見える」「全体がぼやけて見える」「物の中心が黒ずんで見える」「明るさや暗さの度合いがわかりづらい」などの症状が現れます。
 進行してしまうと黄斑部の組織は元の状態に戻らないため、低下した視力の回復は難しいとされています。視力が著しく低下する前に、早期発見・治療を行うことが重要です。
 原因はまだよくわかっていませんが、加齢が関係しており、50歳を過ぎるころから注意が必要になります。そのほか、高血圧、肥満、喫煙、などが危険因子になります。また、屋外の仕事などで長時間、太陽光にさらされていると、黄斑部の酸化(老化)を招きます。これらの危険因子に心当たりがあり、自律症状が現れた場合には、すぐに眼科を受診しましょう。
 眼科では、一般的な視力検査のほかに、網膜の状態を調べる眼底検査、光干渉断層検査、造影検査が行われます。

治療の基本は薬物療法、光線力学療法、レーザー治療
 萎縮型には、残念ながらまだ有効な治療法が確立していません。滲出型の主な治療法には、薬物療法、光線力学療法(PDT)があります。
薬物療法 眼に麻酔をかけた後、新生血管を消退させる抗VEGF薬を硝子体に注射します。早期に行えば視力の回復が期待でき、治療の主流になっています。また、ステロイド薬を眼内に注射する方法がありますが、効果は一時的です。
PDT 新生血管に集まりやすい光感受性物質を腕の静脈に注射して、非常に弱いレーザーを新生血管に照射します。ただし、その部分に暗点ができてしまします。
 日常生活を工夫して進行を遅らせることもできます。喫煙は、加齢黄斑変性の発症要因になるため、まずは禁煙を心がけてください。ビタミンA、C、Eには予防効果があるとされているので、積極的に緑黄色野菜をとるようにしましょう。血圧が上がりすぎないよう、減塩、ウォーキングなど適度な運動で血圧をコントロールすることも大切です。また、屋外にいる機会が多い人は、サングラスや帽子で太陽光を遮るとよいでしょう。
 早期から薬物療法を行えば、視力の回復が期待できます。逆に進行すると失明することもあるので、早めに眼科を受診しましょう。

監修             
  東京医科歯科大学眼科臨床教授   
清澤眼科医院院長         
      清澤源弘 

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