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2012年6月12日

3388 「領収書・経費精算」の常識 と言う文庫本を読みました。

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先週末の仙台出張の時に駅で”「領収書・経費精算」の常識”(梅田泰宏)と言う文庫本を手に入れ、帰りの新幹線と通勤の地下鉄で数日かけて読み終わりました。

この本の体裁は会社員が自分の立て替えた会社の支出を間違いなく払い戻してもらうためのノーハウと言う書き方ですが、実は自営業者が税金を払い過ぎないようにするための節税ノーハウを読み取るにも有効な本でした。

得意先と営業上の会食をした営業社員が領収書を自分の会社に持ち込んだ場合に、経理の社員が会食への出席者の名前をくどいほどに求めるのはなぜか? それは、個々の社員が私的な支出を会社に払わせようと言う不良行為を疑っているからではなくて、一人5000円を超える経費にはならない接待費になってしまうものなのか?それ以下の経費扱いで済む会議費で良いものなのかを知りたがっているからだと言う辺りは秀逸です。

自営業も8年ほどもやっていれば、もう常識の域に入る事柄が多いのですが、それを身につけるのには、税理士に聞いたり自分で本を読んだりして意図的に勉強しなくては身に付きません。

税理士も税務処理上こう説明すればよいとは教えてはくれませんから、こういった本を読んで自分で理解しましょう。

ーーー本のあらすじですーーーーー
第1章 この領収書・経費精算はセーフ?アウト?

白紙の領収書を受け取って自分で書き入れてはいけません。お店の人が手書き領収書の控えに回収したレシートを貼るのは領収書の二重発行にならぬためです。3万円以上の領収書には印紙が必要ですが、ないからと言って無効ではありません。

第2章 経理から眼をつけられるのは、どんな領収書・経費精算?

勘定科目を明らかにせよ。目的が解らないと経理は清算伝票を処理できないのです。同じタクシーでも交通費にも交際費にもなります。字が読みにくい、上長の承認印が無い、項目に漏れが有るのが悪い清算伝票の例。不正の手口としてよくあるのは飲食店の領収書を自分で偽造した物。「飲食事の人数や日付」は必須ポイント。まずい領収書は、それ一枚で会社の税務署への信用を落します。

会社の出費は複式簿記で記録されます。取引⇒仕訳⇒総勘定元帳⇒会計残高試算表⇒貸借対照表・損益計算書と作成されます。

この作成の基本資料である領収書・清算伝票は最低7年間は保管されます。

税務調査とは?税務署が来ると言うことですが、普通の調査と、犯意のある経理が行われていることが特に疑われて行われるものとが有ります。

第3章 なぜ、取引先との飲食代は一人5000円までなのか?

この条件を満たせば実額の会議費ですが、それ以上は有税の交際費となるからです。
利益は収益から費用を引いたものだが、課税対象としては費用とは認められない出費が有り、その代表が交際費です。交際費は費用にはなるが損金(税が免除される)にはならないのです。

但し資本金1億円以下の企業には特例が有り、「交際費の内の600万円までの10%と、600万円を超える全額が損金とは認めなられない。」と定められています。

税務署に会議費として認めてもらうには、飲食に参加した取引先の社名や氏名、全参加人数を記録した書類を保存することが必須です。

社内の忘年会・懇親会は全員参加が前提なら「福利厚生費」、特定の人が対象なら「交際費」です。

慶弔費や見舞金は、対取引先なら「交際費」、対社内なら「福利厚生費」です。
手土産代も「交際費」です。
宣伝のための景品は「広告宣伝費」、
受注への謝礼は基本的には「交際費」、

「役員への臨時ボーナス」は損金不算入です。

法人税の実効税率は40%で米国並みで、イギリス28%、中国25%、韓国24%より高いのです。

第4章 備品を購入する際10万円未満だと決済がおりやすいのはなぜ?
10万円以上は減価償却資産となるからです。
耐用年数も物に依って決まっています。

小額減価償却資産は、使用期限が1年以内、または取得金額が10万円未満です。
(但し、中小企業は300万円を限度に、30万円未満まで損金になります。)

第5章 サラリーマンでも領収書を集めれば節税できる。

医療費控除、その他の諸控除があります。
源泉徴収と年末調整が行われます。
年末調整で処理できないものは確定申告で処理されます。
ここでは、一部の医療用眼鏡、レーシック、一部の人間ドック、サプリ代(これはほぼ駄目)、通院用タクシー代等が挙げられ、それらが医療費控除に含まれる、含まれぬにも蘊蓄があります。
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清澤の感想:
ちょっと暇つぶしにと駅で買った本でしたが、意外と参考になりそうです。

その年に償却できる備品代は、大企業は1件10万円ですがうちの様な中小企業の場合だけは30万円です。しかし、その総額が300万と言う点までは知りませんでした。

忘年会や納涼会の企画も対象者を考えて行えと言うことなのですね。
これも参考になります。

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