お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2012年6月1日

3360 紫外線と目の講座 無防備な「目の日焼け」に注意!(サンデー毎日 記事 引用)

sundaym
サンデー健康アカデミー(48)

紫外線と目の講座

無防備な「目の日焼け」に注意!
白内障や肌のしみの原因にも

紫外線が多く降り注ぐ季節。肌のケアは万全でも、目のケアを怠っていないだろうか?
実は目も肌と同じく日焼けをする。まぶしいと感じる可視光線よりも目に見えない紫外線に注意が必要だと、東京医科歯科大臨床教授で清澤眼科医院(東京都江東区)の清澤源弘院長は話す。
「目の前面にある角膜や水晶体などは紫外線を吸収し、目を守る働きを持っています。しかし慢性的に紫外線を浴びることで、目の障害が現れてくるのです」
紫外線とは目には見えない高エネルギー光線の呼び名だ。UVAとUVBがあり、UVAは皮膚の奥まで浸透し、皮膚の加齢(しわ、肌荒れ)や皮膚がんに関係する。エネルギーの高いUVBは皮膚の表面に作用し、ヒリヒリと赤くなるような日焼けに関係する。目に影響を与えるのも主にUVBだ。

紫外線による目の障害にはまず急性の「雪眼炎(いわゆる雪目)」がある。雪山や海で目を保護せずに長い時間過ごすと、肌が日焼けするのと同じように目が痛むものだ。紫外線は雪や水、砂の表面で反射するので砂浜や山でのレジャーでサングラスは必須だ。ただ雪眼炎はほとんどが一時的なもの。一晩濡れタオルで目の上から冷やすなどの対処法で1~2日すれば治まることも多い。

より深刻なのは日常生活で慢性的に目に紫外線を浴び続けることだ。紫外線は水晶体(目の中のレンズ)が濁って視力障害を起こす「白内障」、黒目(角膜)に膜のようなものがかかる「翼状片」、目の表面のがんや、角膜の上皮がむけたようになる「角膜びらん」など、さまざまな目の異常を引き起こす。

50歳以上に患者が急増している「加齢黄斑変性症」も紫外線との関連を指摘されている疾患だ。網膜の一部である黄斑に異常が起こり、視野の中心部が暗くなったり見えにくくなったりする。紫外線と可視光線のなかの青色の光が網膜を損傷し、加齢変化に影響を与えている可能性が高い。欧米では失明原因の1位、日本でも3位になっているだけに注意したい。

最近、紫外線との関係が問題視されているのは「瞼裂斑(けんれつはん)」だ。白目の部分に黄色い膨らみができる疾患で視力障害には直接関わらないが、進行すると目の不快感や充血、ドライアイの原因にもなる。黄色い部分が充血し赤くなったりするため、見た目を気にして除去したいという人も多いそうだ。

今年4月に金沢医科大の佐々木洋教授がコンタクトレンズメーカーとの共同研究で発表した資料によると、瞼裂斑の発症者は小学生で10%、中学生で40%にのぼり、しかも運動部などで屋外活動をする子どもに多いという。

さらに驚くべき事実もある。太陽の光を目が感じるだけで、肌のしみが増えるというのだ。
「目が可視光線を浴びると、その刺激が脳下垂体に伝わり、脳から『メラニンを作りなさい』という指令が出ます。それによって全身のメラニン合成が促進され、肌が黒くなってしまうことがあるのです」(清澤院長)
肌をUVケアしても目が無防備では、しみ・そばかす対策には不十分ということだ。

可視光線や紫外線から目を守るためには、つばの広い帽子をかぶること、サングラスを使用することが第一だ。特に目のまわりを広く覆うタイプのサングラスがよい。眼鏡やコンタクトレンズをしている人は、安価な度なしのサングラスよりもUVカットレンズを使った度入りの眼鏡を作ったほうが安心だろう。サングラスの濃度は濃すぎず、色はブラウン系がいい。目に有害とされる青色や紫色の光の透過を抑える働きがあるからだ。

「目も肌と同じように紫外線を遮断するという意識を持つことが大切です。まぶしいからサングラスをかけるのではなく、日常生活のなかで常に目を保護することを心がけてください」(清澤院長)
ーーーーー
光でレンズ濃度が変化する
「トランジションズ」

「目は保護したいけど、眼鏡とサングラスを使い分けるのは面倒」「通勤中やオフィスでサングラスをかけるのはちょっと…」という人には「トランジションズ」のレンズを使った眼鏡がおすすめだ。

太陽の光に合わせてレンズ濃度が変わるフォトクロミック(調光)レンズで、室内では透明、太陽光や紫外線を浴びると自動的にレンズ濃度が変化する。レンズに使用されている染料に感光物質が含まれており、紫外線に反応して着色するしくみだ。

有害な紫外線をほぼ100%カットし、単焦点や遠近両用レンズにも使用できる。濃すぎない適度なレンズの色味も特徴だと、マーケティングマネージャーの山川美和さんは話す。

「サングラスは濃ければいいというものではありません。トランジションズは紫外線と可視光線のまぶしさをちょうどよいレベルでカットするので、レンズが暗くなく、物が見えにくくなったり、視界が妨げられることがありません」

本拠地アメリカでは初めて紫外線吸収/遮断レンズとして全米検眼協会に認定された。日本では07年から全国の眼鏡店で扱われている。店で「トランジションズのレンズを使いたい」と言えばほぼ対応してくれるはず。店に聞いたところ、値段は近視用(両眼)で2万6250円からあるそうだ。

##
紫外線ダメージをケアする
「ロートUVキュア」
##
 ロート製薬の「ロートUVケア」は紫外線による炎症、充血をケアする目薬だ。開発のきっかけは99年、消費者から「日焼けのあと肌に塗るローションはあるが、日焼けした目に効果的なアフターケアがない」という声が寄せられるようになったことだという。

目が強い紫外線を受けると、目の外側にある角膜が傷つき、炎症を起こしてしまう。同社では4年にわたる研究の結果、抗炎症剤の「硫酸亜鉛水和物」に、紫外線による角膜の炎症を抑える効果があることがわかったと、経営情報本部広報・CSR室の吉本有希さんは話す。

「真夏のレジャーのあとなどにはもちろん、春先にお花見をして目が真っ赤になってしまったときなどにもおすすめです」
 清涼感が控えめで刺激も少ない。紫外線を浴びたなと思ったら、ぜひ使ってみてはどうだろう。10㍉㍑入り924円(税込み)。

(ライター・中村千晶)

Categorised in: 未分類