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2012年5月23日

3339 第774回 東京眼科集団会 その1 一般演題とミニレクチャー 

本日は東京眼科集団会が千代田放送会館で有り、聞いてきました。
一般演題 印象記

1、検出困難な小裂孔に起因する網膜剥離例に対する術前光凝固マーキング 竹内忍ほか
 術前に数時間もかけてスケッチをしなくても、鋸状縁付近に有る網膜剥離の原因になっている小さな裂孔を術中に見失わないために圧迫子のついた鞘をつけたスリーミラーで圧迫して術前に網膜裂孔がはっきりわかるように白く光凝固を付けてマークしておくとよい。このアイデアを披露し、その方法を使っていただけたらうれしいというご発表でした。もう自分で剥離手術はしないが納得。

2、妊娠中に発症したVogt-小柳-原田病に対してステロイドパルス療法を行った症例 愛新覚羅 維 (東京大)他
VKHにステロイドパルスを行うのは常識なのですが、妊娠中期以後ならば必要に応じてステロイドパルスを行ってもよいらしいです。夕焼け状眼底を残さないように早期に大量にステロイドを使うのがよいというお話で納得できましたが、果たして本当に早くステロイドが始まれば夕焼け状になることが防げるものなのだろうか?と思いながら聞いてきました。
論文の様に、引用文献のフルタイトルをスライドに挟んで議論を進めるプレゼンの仕方は初めて見ました。これならすぐ日本語の論文なら出来てしまいそうですね。

3、超広角走査レーザー検眼鏡の使用経験その③-小瞳孔からの挑戦ー 宇多重員ほか
確かに此の眼底カメラはすごいものらしい。しかし、とても高いものでもあるらしいです。「これだけの美しい写真を撮るのには、散瞳が必要ですか?」という質問に対して、「眼底写真を撮るのに散瞳するのではなく、散瞳して眼底を見てからそれを記録する必要を感じたのでカメラで撮影したのです。」と言う眼科医会理事らしい見事なお答えでした。最近は先に無散瞳で写真を撮ってそれを見て考える輩も多いでしょうから。

4、レーザー硝子体手術が有効であった傍中心窩毛細血管拡張症の一例 寺内岳ほか
先ず傍中心窩毛細血管拡張症と言うのは硬性白斑を黄班付近に来たすアノイリスム状の病変で日本人の中年以上の男性に見られる疾患らしい。これに対して光凝固やその他の治療が効かなかったので硝子体切除をして光凝固も加えたらよかったという報告。この発表で聞いたことの無かった疾患が知れて良かったと思ったとたんに、竹内先生から「どういう根拠でこの疾患に硝子体手術が効くはずが有ると考えたのか?」という非常にシンプルで厳しい質問が出ました。ただ単に、的確で確実な光凝固が初めてなされただけかもしれないですから。

ミニレクチャー「加齢黄斑変性:OCTの読影ポイント」 柳 靖雄(東京大)
 先日のヒルトップ眼科研究会に続く講演ですが、私の様に深く考えずに加齢黄斑変性のOCTを撮り続けている者には何度聞いてもよいお話でした。
要点を自分のメモとして纏めてみます。
ざっと纏めてしまえば、
○認識が必要な網膜黄斑部でのOCT上の構造は外境界膜IS-OSライン、COSTライン、RPEの4つ
○前駆病変(直径63ミクロン以上のものが軟性白斑)
○滲出性加齢黄班変性と脈絡膜新生血管とが治療対象
定型型2つ(タイプ1:オカルトに相当しCNVは色素上皮の下、タイプ2:クラシックに相当し、CNVが色素上皮と網膜の間)とポリープ状脈絡膜血管症という特殊型のタイプを分ける。
患者ごとに類嚢胞斑変性(CME)、漿液性網膜剥離(SRD)、網膜色素上皮剥離(PED)の有無で病型を見極める。
と言ったところでしょうか?
もう一度メモを取りながら聞いたらもっと身に付きそうです。

東京眼科集団会 その2 
ぶどう膜炎診療アップデート (蕪城利克先生)を聞いてきました は別ページに

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