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2012年5月23日

3338 ベーチェット病のレミケード治療

ベーチェット病による難治性ぶどう膜炎の新しい治療薬にレミケードと言う物が有ります
その説明をした冊子を見ました。北海道大学の大野重明先生の記載にしたがっておさらいしてみましょう。

(このブログの2つの古い記載も合わせてご覧ください。
ベーチェット病とは:リンク

眼疾患としてのベーチェット病の診断:(⇒リンク)

1)ベーチェット病とは
遺伝的要因と外部からの要因の影響を受け、免疫異常を生じて血管炎をおこします。主症状には網膜ぶどう膜炎としての眼症状、口腔内アフタ性潰瘍、皮膚症状、外陰部潰瘍があります。このほか中枢神経や関節炎などの副症状が有ります。

2)症状と病型
眼症状はその診断前の時期には殆どなく、その診断時で50%、診断後15年で70%程度が持ちます。主症状と副症状の数に依って、完全型、不全型、特殊型のベーチェット病を分けています。

3)眼症状(網膜ぶどう膜炎とその合併症)
充血(ぶどう膜炎の症状)、視野欠損(緑内障で)、眼の霞(白内障で)、飛蚊症(硝子体混濁)、視野欠損(網膜剥離による)等が有ります。それらの総合的な結果で視力が下がります。

4)主な治療薬
自宅で使える内服薬にはコルヒチン、ステロイド、シクロスポリン。外用薬にはステロイドと散瞳薬。そして塗り薬でステロイドを使うこともあります。
病院で投与を受ける薬にレミケードとステロイドが有ります。

5)TNFαとレミケード
TNFαはベーチェット病に関連の深い炎症を惹起する体内物質で、レミケードには、TNFアルファの働きを抑える働きと、TNFアルファを作る細胞を壊す働きとが有ります。

6)レミケードの投与方法
レミケードは0、2、6週目で点滴し以後は8週毎に2時間以上かけて、点滴してゆきます。レミケード点滴では発熱、頭痛、発疹などが起きることが有るので慎重に投与します。

7)レミケードの効果
レミケード点滴を始める前の14週で平均10.1回の発作から平均0.7回の発作に低下したそうです。

8)レミケードの安全性(副作用)
直後には発熱、頭痛、発疹などが起きることが有ります。感染症、遅発性過敏、脱髄疾患、ループス様症候群、肝機能障害なども考えられます。

9)レミケードの安全性(その他の情報)
悪性リンパ腫の報告例が有ります。製造過程で牛を使うので伝染性海綿状脳症を起こす可能性は否定されませんが、起きた報告は無いそうです。

10)レミケードを投与できない患者さん
重い感染症、活動性の結核、レミケード過敏症、多発性硬化症、うっ血性心不全などでは投与できないことが有ります。主治医にご相談ください。

11)ベーチェット病の医療費
特定疾患治療研究事業の対象疾患です。(申請については主治医にお聞きください。)
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いかがでしょうか?参考になればと思い記載を拾ってみました。その詳細は個別の患者さんの状況に依りますので、主治医にお聴きください。
文の初めにこの記事に先だって書いた2つのブログ記事をリンクしてあります。

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