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2012年3月26日

3180 治療に抵抗する眼瞼痙攣と開瞼失行の組み合わせ:このよい対策は?

blepharospasm
ボツリヌスA毒素が無効な難治性眼瞼痙攣症例の多くが開瞼失行を伴っている症例で、そのような症例に有効なのはクラッチ眼鏡と眼輪筋切であったという症例報告です。これは眼瞼痙攣治療上の重要な点を突いています。

ーーー抄録の翻訳ーーーー
眼瞼痙攣と開瞼失行の組み合わせ:治療に抵抗する状態(Combination of blepharospasm and apraxia of eyelid opening: a condition resistant to treatment)

Rana AQ, Shah R;
Acta Neurologica Belgica 112 (1), 95-6 (Mar 2012)

botox injection

眼瞼けいれんは、進行性核上性麻痺を含むパーキンソン症候群の多くの症例で見られます。これらの患者は通常は、ボツリヌス毒素治療によく反応します。しかし一部の患者はボトックスへの良好な応答を示しますが、他の一部には最初の良好な反応の後ではボツリヌス毒素のさらに高用量への反応が不良なものが居ます
治療に難渋する者のかなりの数が隠れた開瞼失行を眼瞼痙攣に加えて持っていますので、それをボツリヌス毒素治療対する反応がよくないとはすべきではありません。開瞼失行が治療不成功の原因かもしれないのです。

Ptosis_Crutches
眼瞼クラッチ眼鏡と筋切除をボツリヌス毒素治療との組み合わせは、開瞼失行と眼瞼痙攣の合併例では個々の治療法と比較してより効果的です。

我々はこの報告で、開瞼失行が眼瞼痙攣の根底にあったためにボツリヌス毒素への応答が不良であった2例の進行性核上麻痺患患者を提示します。ボツリヌス毒素との組み合わせで、一人の患者ではクラッチ眼鏡が有効であり、他の例では部分的眼輪筋切除が有効でした。これらの手段の併用はボツリヌス毒素に対するはるかに優れた治療効果をもたらします。
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清澤のコメント:
眼瞼痙攣治療に関するディスカッションとしては初歩的なものですが、クラッチや筋切除を考えさせるのには有効な議論です。眼輪筋切除の絵は皮膚切除で良いのですが、適切なものが見つかりませんでした。

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