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2012年3月17日

3152 大阪平野母子殺害事件の差し戻し審で被告無罪の判決が出ました。

42789570_jpeg_preview_medium今週はいくつかの刑事事件の裁判関係の報道が有りました。

 中でも、木曜日には大阪平野母子殺害差し戻し審で、刑務官(休職中)である容疑者に逆転無罪が宣告されたことが報道されました。此の事件は被害者とその子供が殺害され放火されたという事件で、被告は被害者の義父であり、被害者らの借財の保証人にもなっていたというような解説をテレビの報道番組は流していました。

最高裁が、事実誤認を理由に2審の死刑判決を破棄し、差し戻し審で無罪が言い渡されたのは戦後7件目。(今日の目のニュースたる所以)

最高裁が既に警察の捜査の杜撰さを認めて、差し戻していた裁判ですから、この結果は予測されていたのかもしれません。
 
疑わしきは罰せずで良かったのですが、この裁判の被告にとっては長く苦しい十年だったろうと思いました。手順を踏めばそれなりの時間は必要だったのでしょうが、差し戻されてから今回の無罪判決までの15か月と言うのも随分長いと感じました。

今回の裁判および今週注目された別の裁判でのキーワードが間接証拠(かんせつしょうこ)と言う単語でした。(wikipediaを参考にいたしますと)間接証拠は証明の対象となる事実を間接的に証明する証拠のことで情況証拠や状況証拠とも呼ばれます。犯罪事実を間接的に推測させることになりますが、直接証拠と比較して犯罪事実の証明としては弱くなります。世間の注目を集める事件において被疑者が否認したまま直接証拠がなく間接証拠だけで立件された場合は、裁判がより注目を集める要因にもなります。

ーーーー記事の引用ーーーーーーー

大阪母子殺害差し戻し審、刑務官に逆転無罪

. 2002年4月に大阪市平野区で起きた母子殺害事件で殺人罪などに問われた大阪刑務所刑務官(起訴休職中)・森健充(たけみつ)被告(54)に対する差し戻し審判決が15日、大阪地裁であった。

 被告と犯行を結ぶ直接証拠がなく、状況証拠の評価が焦点だったが、水島和男裁判長は「いずれも被告が犯人でなくても説明可能な事実。事件当日、被告が現場に行ったとは認められない」と述べ、無罪(求刑・死刑)を言い渡した。

 最高裁が2審の死刑判決を破棄した差し戻し審で無罪が言い渡されたのは、石川県で元タクシー運転手が他殺体で見つかった「山中事件」(1990年)以来22年ぶり。検察側は控訴を検討する。

 森被告は裁判で一貫して無罪を主張。1、2審判決は、マンション踊り場にあった灰皿内の72本の吸い殻のうち1本に付着した唾液のDNA型が被告と一致したなど、状況証拠から有罪認定した。しかし、最高裁判決は、吸い殻の変色具合から以前に捨てられた可能性があるとして、審理を差し戻した。

(2012年3月15日20時47分 読売新聞)

追記:
1)大阪・平野母子殺害事件 2002年4月14日、大阪市平野区のマンションで、主婦の森まゆみさん(当時28歳)が犬のリードで絞殺され、長男の瞳真(とうま)ちゃん(同1歳)が浴槽で水死させられた後、部屋が放火された。府警は同年11月、まゆみさんの義父だった森被告を逮捕。1審・大阪地裁は05年に無期懲役、2審・大阪高裁は06年に死刑としたが、最高裁が10年4月、「事実を誤認した疑いがある」としていずれの判決も破棄し、審理を地裁に差し戻した。

2)2002年4月14日、大阪府大阪市平野区のマンションで、主婦(当時28歳)が犬の散歩用のひもで首を絞められて殺害され、長男(当時1歳)は浴槽に沈められて水死。その後にマンションの部屋が放火された。2002年11月16日、被害女性の義父(被害女性の夫の母親の再婚相手、当時45歳)が殺人容疑で逮捕され、12月8日には現住建造物等放火の容疑で再逮捕、12月に殺人罪と現住建造物等放火罪で起訴された。

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