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2012年3月9日

3129: 元院長に二審も実刑 レーシック手術で角膜炎:

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この銀座眼科における感染症多発事件は、それまでは「行け行け」であった近視矯正のためのレーシック手術に対する市民の猜疑心を一気に目覚めさせた重要な事件ではあったわけですが、2審も院長の責任を重く問うものでした。

 眼科の診療、殊に手術関係における感染症の予防は常に最重要課題です。このケースでは当初は乾熱滅菌装置が期待された作用を果たしていなかったという事のようでした。しかし、その後の話では判決で述べられている様にデスポ器具の安易な使いまわしが原因になっていたようです。

 もし手術に関連して、一例の感染症が発生したという場合には、次に同じことが起きないように即時に根本的にシステム全体を検証することが絶対に必要です。

 眼先の利益に引きずられてそれを怠りますと、今回の事例のように取り返しのつかぬ事態に至ります。「市販されている清潔なはずの薬剤が汚染されていた」という事さえもが米国では報告されております。「一件の感染からその背後に潜む大きな原因に思いを致すセンス」が眼科医には求められているという事であり、われわれ眼科医にとっては「他山の石とすべしという事例であった」としておきましょう。

注:他山の石
『詩経-小雅・鶴鳴』の「他山の石、以て玉を攻むべし」とあるのに基づく。 「よその山から出た粗悪な石でも、それを砥石に利用すれば自分の玉を磨くのに役立つ」 という意味で、他人の誤りを自分の修養の役に立てることをいう。 「他山の石とする」ともいう。

ーーーー記事の全文ーーーーーー
元院長に二審も実刑 レーシック手術で角膜炎
共同通信社 3月9日(金)

 近視矯正のレーシック手術で衛生管理を怠り、患者7人に角膜炎を発症させたとして、業務上過失傷害罪に問われた銀座眼科(東京、閉鎖)元院長の医師溝口朝雄(みぞぐち・ともお)被告(50)の控訴審判決で、東京高裁は9日、禁錮2年とした一審東京地裁判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

 被告側は「一審の量刑は重すぎて不当」などと主張したが、小川正持(おがわ・しょうじ)裁判長は「経費を惜しんで医療器具を使い回すなど医師としてあるまじき診療態度で酌量の余地は全くない」として退けた。

 判決によると、溝口被告は2008年9月~09年1月、20~50代の男女7人を手術した際、電動メスの刃を手術ごとに交換しないなど感染を防ぐ措置を怠り、細菌性角膜炎を発症させた。
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今回の記事に関連した図を検索していましたら「うるし部ブログ」というものがありました。この感染症事件に合ってしまった方の貴重な体験談です。(⇒リンク)、

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