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2012年3月3日

3108 眼瞼痙攣に関する質疑応答

第9回「眼瞼・顔面けいれん友の会」例会・はがきによる質問
2012年2月18日現在

ボトックスに関連して

Q1:
ボトックスを打っていますが、ききません。次には、どうすれば良いのでしょうか。ボトックスは、25回打ちました。
A:きくという人は8割程度です。きかぬと言いつつ打ち続けたということは全く無効な訳ではないのでしょう。残る手段はあくまでボトックスを続けて眼輪筋切除でしょうか。リボトリール併用も。打つ人の技量も問いましょう。

Q2:ボトックス後、物忘れがひどく感じます。3カ月くらい過ぎると改善するのですが。
A:とても興味をひかれる質問ですが正答はありません。物忘れ外来の受診をすすめます。ボトックスが原因とは考えにくいですが。リボトリールで、もの忘れするという人もいました。

Q3:瞼の切除手術、ボトックス30回。77歳です。注射薬の増量可能ですか。(費用負担は、します)
A:瞼の手術は眼輪筋切除でなくてはなりません。ミューラー筋切除や挙筋短縮はこれとは別物。ボトックスは100単位までなら増量も可能ですけれど。30回と言う回数は直接有効性には関係ないと思います。

Q4:長年ボトックスを打っていると効きづらくなるのでしょうか。
A:そういう訳ではないと思いますが。

Q5:ボトックス注射の痛みを和らげる貼る薬があると聞きましたが、アイシングの方がよいのでしょうか。:
A:冷やすという話は聞いておりますが、私は行っては居ません。行う価値はあるでしょう。貼る鎮痛剤のペインレステープも検討可能かと思います(この場合保険適用ではなくて張り薬の鎮痛テープは私費負担で300円くらい?でしょうか?)。

Q6:眼瞼けいれんの眼瞼下垂で、現在ボトックス注射を受けていますが間隔は段々狭まるのでしょうか。いつか治ることは、あるのでしょうか。
A:永遠に治すためのボトックスではなくて瞼を閉じる筋を麻痺させて開いていられるようにしただけのことです。注射が要らなくなってしまう人と、間隔が短縮する人がいます。

Q7:ボトックス注射を現在0.5単位で14か所に打っていますが最近は、効き目が悪いので量を増やしましょうかと言われました。どれくらいまで増やしてもよいのでしょうかボトックスは、8年です。(九州)
A:私は一か所4単位くらいで打っています。1,5から2単位でも良いでしょうけれど。

Q8:15年間ボトックス治療を受けていますが他の治療は、開発されていないのでしょうか。
A:基本的には成立していないと思います。

Q9:ナ―ブロックや徳島大学で研究され高度に精製されると言われるボツリヌス毒素は、どのように期待されるのか。相当する単位を教えて下さい。
A:不勉強で知りません。日本にはボトックス以外には入ってないと思います。なーブロックはジストニアのみで治験が行われたと、堀内先生が追加のお答。

Q10:ボトックスは、高価なのですが、薬価が高いと思います。何とかなりませんか。A:残念ですが、利用数が少ないのでこれ以上の値下げは期待しがたいかと思います。若倉先生から、此処まで引き下げさせたのはこの会の功績であろうと追加のお答。

不随意運動に関連した質問
Q11:ボトックスを受けています。心臓にジストニアが出るのでしょうか。不整脈とは別に痙攣するような感じでびっくりするのですがジストニアですか。
A:先ず普通は流血中には入らないはずです。心臓のディストニアと言うのは存在しないかと。

Q12:食物がかめない、意思に関係なく目をつぶる、首を振る、いつも涙がでていることなどについて伺いたい。
A:噛めないのはメイジュか?、閉じるとあけることが出来ない=開瞼失行、首振り=痙性斜頸?、涙:ドライアイの反射性流涙でしょうか。すべて頭頸部のジストニアにありうる症状です。

Q13:食物が飲み込みにくいのは、病気と関係ありますか。
A:これは関連していそうです。耳鼻科に咽頭の痙攣を御相談下さい。

Q14:右側の背筋がバリバリに固まってしまったことがありますが、ジストニアと関係があるのでしょうか。
A:ジストニアの専門家にお聴きください。関連が有りそうに思います。

Q15:眼瞼けいれんの他に筋肉の収縮が原因ではないかと思う症状があるのですが。A:典型的にはメイジュでしょうが、書痙など手などにも類似の症状は知られています。

Q16:日常生活の中で不随意運動を少しでも軽減できる方法〈運動やストレッチアなど〉は、ありますか。
A:すみません知りません。ご自分で気がつくセンソリートリックがあれば教えて下さい。

Q17:23年5月に脳神経内科で病名が分かりました。日々顔、首を廻しています。自分で何か出来ることがありますか。教えて下さい。
A:頚部ジストニアや痙性斜頸の治療としてのボトックスの適応が有りそうですね。

手術に関連した質問
Q18:年に3回で10年間続け、30回目のボトックス注射を受けました。瞼の切除手術を2回受けまして、もう一度瞼の切除手術を受けること可能ですか。
A:その手術に慣れている形成外科医にお聴きください。無理ではないと思いますが、挙筋短縮が過ぎて上まぶたを上げ過ぎて角膜が乾くと悲惨です。

Q19:メイジュ症の手術は、可能ですか。
A:口の周りの手術は聞いていません。口の周りにもボトックスは効きますが、リボトリールなど内服が併用で使われるでしょう。

Q20:白内障の手術を考えています。顔面けいれんがあっても手術はできますか。
A:構いませんが術後に不調を訴えるケースは有るようです。ボトックスを打つ医師を確保してからになさってください。

薬についての質問
Q21:漢方薬の抑肝散の他に推薦される薬は、ありますか。
A:抑肝散加陳皮半夏を使っています。適応症は”神経症”であって、眼瞼けいれんではありません。

Q22:眼瞼けいれんに良いお薬について教えてください。
A:良いという訳ではないですが良く聞くのはリボトリール。(癖になりやすい)、アーテン(マイルドで良いかも)、そして多用出来るのは抑肝散加陳皮半夏。

Q23:アーテン、リボトールを毎日飲んでいますが副作用について、どのくらい長期間連用出来ますか。
A:解りません。これらは疾患を治す薬ではなく、癖になりますから最少量でお使いください。

Q24:ボトックス注射の日に睡眠導入剤(アモバン)を30日分いただき、不足の時は、近くの内科で(アムネゾン錠0.25グラム)をもらい安心して眠れ、眼の状態も良いが続けていて大丈夫か心配です。
A:その相乗効果については知らないのでノーコメントです。

Q25:睡眠薬、睡眠導入剤は何がいいですか。:
A:若倉先生はドリエル(抗ヒスタミン剤)と言っておいでですが。

Q26:鬱治療のために安定剤服用していますが顔面けいれん症状との関係について教えて下さい。
A:リボトリールはけいれんを抑えますが、長期的には病気を進行させるので最少量になさるとよいでしょう。

Q27:テレビで、この頃の睡眠薬は心配ないので眠れないときは、使った方がよいと言ってましたが眼瞼けいれんの場合は、よくないのですか。
A:まったく良くないです。

Q28:期間は短いのですが、デパスを飲んでいましたがDVDを見てすぐにデパスを止めて今は時々セルシン5ミリ(武田)にしましたが、どんなものでしょうか。
A:セルシンなら良いという意味ではありません。ベンゾジアゼピン系は悪いですが、その他でも向精神薬はすべて薬剤性眼瞼痙攣の原因になりえます。

専門情報について
Q29:心療眼科について具体的な内容を知りたい。
A:若倉先生のつくった言葉です。たとえば、眼瞼けいれんの疼痛に対して精神科の薬剤である抗鬱薬であり中枢性鎮痛剤の働きも持つパキシルを出すようなことをします。

Q30新しい治療法などの情報を広げて下さい。
A:特にありません。「眼瞼けいれんの治療を成功させる10のコツ」をすべて順々に加えていますか?:堀内先生の今日の話にはそのキーが有ったかと。

Q31:眼瞼けいれんについての海外の医療の取り組みや研究状況、患者会などの活動状況について知りたい。
A:アメリカには大きな患者会が有ります。日本の此の会も、そこと連絡をしてはとお勧めしたことも有りましたが、語学の問題もあって交流は進んでいません。ブレファロスパスム・ファウンデーションは泊まり込みで数日の年次総会を行い、研究者に多額の研究費も出しています。以前500万程の研究費を戴き、研究の報告書を提出しました。遺産などを託す人がおられて、大きな基金が出来れば基金から研究費を拠出することも可能です。

希望その他
Q32:障害手帳の取得は、可能ですか。
A:身体障害者は視力と視野障害ですからこれには相当しないです。特定疾患では脊髄小脳変性症で有れば相当しますが、その診断を持つ方は稀です。この辺は若倉先生が詳しくて、障害者年金取得を、有料ですが、支援する社会保険労務士を知ってますので、御希望があればお引き合わせはしますが、簡単ではありません。

Q33:大阪でも交流会を行って下さい。(大阪)
A:大阪の方自身で始めてください。梶先生や三村先生は応援を惜しまないでしょう

Q34:
関西で開催可能でしょうか。(兵庫)A:同上

Q35:関西地方での会を是非開いてほしいです。(奈良)A:同上

Q36:
九州に支部を作る予定は、ありませんか。(長崎)
A:御自分の地域でサークルを造りたければ、ノーハウを本部に聞いて、多数の患者を持っているような医師を中心に、患者に声をかけてもらえば、支部を作ることは可能と思います。米国では隔週に支部が有るようで10人程度が集まる様です。会報に出ています。

Q37:眼瞼けいれんは、眼が疲れます。眼をつぶって休んでいます。その時には、眼を冷やした方がよいのでしょうか。温めた方がよいのでしようか。
A:マイボーム腺機能低下を起こしドライアイ化しているなら温める方を薦めます。

Q38: 顔のけいれんのリハビリ法は、ないですか。
A:特に聞いては居ませんが、サングラスやクラッチ眼鏡などはそれに近いものでしょうか?センソリートリックを鏡の前で探してみては?と堀内先生の追加。

Q39:発症後10年、20年後、眼が開けられるのでしょうか。
A:治療法が進むことを期待します。

Q40:最近、味覚変化があり、甘さだけを感じるようになりました。なぜですか。
A:ジストニアに伴う知覚症状でしょうか?耳鼻科の優秀な医師にも見解を聞きたいですね。
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清澤のコメント:参加者の皆さまご苦労様でした。先ずはここまで。(3月3日午後16時55分)
神経内科で診るジストニアにはかなり重症のものが有るのですね。驚きました。
ジストニア 診療とケアマニュアル 監修:梶龍兒、編著:堀内正浩・診断と治療社 (1800円)をいただいてまいりました。

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