最近のネット記事を見ているとリスク・オンとリスク・オフという言葉が散見されます。何のことか調べてみました。
ーーー解説の引用ーーーーー
外国為替市場では、リーマン・ショック以降に為替の変動要因に「リスク・オン」と「リスク・オフ」という言葉が広く頻繁に使われるようになりました。
リスク・オンを一言でいうと、過剰流動性(現金や預金)がリスクを取ってリターンを追求する動きになります。
逆にリスク・オフは、リスクのある投資先から資金を回収するという動きになります。
通貨ではリスク・オンのときにはユーロ、ポンド、豪ドル、NZドルや新興国通貨が買われる半面、ドルや円が売られ、リスク・オフのときは逆の動きになります。
ドルや円のことを資金調達通貨(ファンディング通貨)と呼ぶこともあります。通貨以外ではコモディティ(商品)や株式もリスク投資先となっています。
その一方、過剰流動性が増大した背景にはリーマン・ショックなどの危機のため、先進国による低金利政策や量的緩和、新興国も含む大規模な景気対策などがあります。
この結果、市中にあふれた行き場のないお金が常に利回りが良いところを求めて動いていることになります。
このため、どれか一つのリスク資産の価値が下がると連鎖的に他のリスク資産を売却する動きとなりやすいため、例えば株価が下落した場合には通貨ではユーロや豪ドルが売られやすく、円やドルが買われるやすいという動きになります。
ーー中略ーー
まだしばらくは過剰流動性が解消されないとみられるため、ドルと円をグループにして市場がリスク・オンなのか、リスク・オフなのかを予測するのがいいのではないかと思います。
最後に「リスク・オン」=「リスク志向」、「リスク・オフ」=「リスク回避」のことです。
ーーー引用終了ーーー
清澤のまとめ:
最近は円安に振れて、輸出企業は一息ついているという話も聞きますが、円高と円安の対比ではなくて、円をドルにリンクした安定通貨としてとらえ、ユーロなどの弱い通貨や石油などがこれに対抗するリスク商品としてとらえられているようです。
円とドルはリスク・オンでは安く、リスク・オフのときに高くなるという説明でした。
やはり解ったような解らぬような。
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