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2012年1月21日

2996 下涙小管の再建手術です

涙小管断裂の患者さんが見えたので、その手術を病院にお願いしました。

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私が教育を受けた時代にはピッグテール(Lacrimal Pigtail Probe)と言う先がらせん状になった全長15センチの消息子を使って傷口の中に隠れた涙小管の両断端を探したものでしたが、今はその道具を持っていない病院も多いようです。

涙小管は上と下の涙小点から涙嚢に合流し、鼻涙管を通って鼻腔に落ちています。犬にかまれたとか、人の手やニッパー等の道具で瞼を引っかけた様な外傷では、瞼の断裂に伴ってこの涙小管が切れてしまう事が有ります。

この涙小管を再建しませんと、流涙を残してしまいますから、皮膚と結膜を縫いもどすだけではなくて、この断端をしっかりと同定してぴったりと合わせるのが良いわけです。
しかし断端は挫滅していてその断端は簡単には見つかりません。そこで登場するのが”ピッグテール(豚の尻尾)”と言う消息子です。ユーチューブの動画に沿って見てみましょう。
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1)まず傷を消毒しておいて、上の涙小点からこのピッグテールを総涙小管経由で下の涙小管に入れ、傷口内側から突き出します。(1分15秒あたり)その先に6-0ナイロン糸を掛けて引き出します。

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2)次に、下の涙小点からピッグテールを下の涙小管の外側の断端に突き出し、先に入れたナイロン糸を掛けて引き出します。(1分48秒あたり)

3)後は、皮膚、瞼板、結膜と縫い合わせてゆきます。通した糸は眼外に絆創膏で固定し手術は終了。

4)傷が落ち着いたらこの糸は抜去です。

私が習った方法ではこの糸を導線としてビニールチューブ(NSチューブの様な管)を入れていました。

もうひとつの動画ではMIni Monoka Monocanalicular Stentが使われていました。同様に内側の断端さえ確保できれば、NSチューブを下涙小点から入れても良いはずです。

untitled(これがNS-チューブ)

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