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2011年12月29日

2937:眠気を訴える生徒が多い事への眼科医としての発言を。(学校保健教諭からの質問)

学校保健教諭からの質問:
(「来年1月の学校保健会に、このテーマで5分間発言してください」、と暗に欠席しないように求めて見えました。)

授業中に眠さを訴える子供が多い。小中学生に必要な睡眠についての眼科としての発言を。

(発言を日本小児保健協会記事を参考に用意しました。)

  子どもを取り巻く生活環境は変化している。利便性、効率性が高くなった一方で、健康への影響も強い。小・中・高校生の調査では、子どもの生活の夜型化が進み、睡眠時間は短くなり、「睡眠不足を感じている児童生徒」が増加している。
基本的な生活習慣としての「子どもの睡眠」について提言。
人間には周期的リズムがあり、深部体温、メラトニン、コルチゾール、成長ホルモン等のホルモン分泌、そして睡眠覚醒 などのそれぞれに周期的リズムがある。睡眠覚醒のリズムとその他の生体リズムに解離が生じると、昼間の眠気、夜間の不眠、抑うつ等、様々な心身の不調をきたす。不登校の子どもの多くにも睡眠覚醒リズムの障害がある。

睡眠は、神経機構とメラトニンなどの睡眠物質による液性機構の二系統で調節され、光に反応して抑制される。規則正しい睡眠覚醒リズムを築くためには、朝起きて光を浴びることが大切であり、夜遅くまで明るい電灯の下で起きていると生理的リズムを崩す。

規則正しい睡眠覚醒のリズムを築くのが、子どもの健やかな発育発達と健康の保持増進のために極めて大切であり、よい睡眠をとるために生活習慣を改善する意義がある。
子どもの平均睡眠時間は、1歳で9.6時間、3歳で9.8時間、小学3,4年生で9.2時間、中学生で7.5時間、高校生で6.6時間である。成長期にある子どもたちには、心身の健康の保持・増進と適切な睡眠をとることが大切。

子どもの保護者および社会一般に対して
脳では、膨大な数の神経細胞が働き、様々な情報の処理や思考を行う。睡眠は、単に体の疲れをとるためだけでなく、大脳を休ませるという積極的な意味がある。また、睡眠中には、体の調節や成長に必要な各種ホルモンがさかんに分泌され、睡眠は免疫力を高め、記憶も定着させるから、質の良い睡眠が必要。

  質のよい睡眠は健康的生活習慣から。寝つきをよくするため、就寝時刻を一定にし、就寝前は心身ともにリラックスを。夜は光を浴びない。就寝前の風呂はぬるめに。起床時刻も一定にして、起床直後に部屋を明るくし太陽光を浴びさせる。軽い体操やストレッチ、熱めのシャワーも効果的。きちんと朝食もとる。

小学生がいる家庭に対して
低学年では、幼児期に引き続いて規則正しい生活を築き、毎日、快い睡眠がとれるように配慮することが大切。 中・高学年になると、24時間の中で、睡眠時間をどう確保するかが問題。子ども自身が納得した上で、目標をもって自分自身の生活時間を設計できることが望まれる。

中学生・高校生がいる家庭に対して
自我が確立し、自分なりの生活のスタイルを築くことを望む年代。それまでにどのような生活習慣を築いて置くかが鍵。塾に通う生活、テレビゲームやインターネット、深夜放送等、夜遅くまで起きている傾向に陥りがち。自分で考え、適切な睡眠がとれるように。
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注: この話の元の見解は「小児保健研究」第60巻6号委員会報告として掲載されています。

清澤からの追加コメント:
短期記憶(丸暗記)の長期記憶(知識としての記憶)への記憶の定着は、浅い眠りのレム睡眠期に行われるので、成績向上のためにも質の良い睡眠が必要です。
人間の体内で営まれる様々な働きには規則正しいリズム(概日リズム)があり、人間ではこれが約25時間周期ですが、これを光などにより24時間周期に合わせています。ですから睡眠中には眠りを妨げる眼に光が入らぬよう寝室は完全に暗くする必要が有ります。

眠くなる生活習慣が問題?授業中に居眠りするのは生徒が悪い?眠い物はどうしたって眠いのか?眼を開いて眠るというのも特技?

こんな動画もありました。

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