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2011年12月12日

2892 「金囲い込みに走る中国、現金化する日本」と言う豊島逸夫氏の記事です

「金囲い込みに走る中国、現金化する日本」と言う豊島逸夫氏の記事が少し前に出ています。

要旨:中国は金生産量世界一かつ金の主要輸入国。対して日本は大量の金を輸出する。中国では金を外貨準備勘定に移転しつつ、長期資源政策で生産を抑える。また膨張する外貨準備での米ドルの割合を減らすため、金準備を増強中。個人投資家にも金を退蔵させ、中国国内に金を囲い込み、民間に金が蓄積される。金は希少資源であると同時に「無国籍通貨」。国家的金備蓄を図る中国にとっては日本が大量に金を輸出するのは、「渡りに舟」。日本では金は買う対象というより売って現金化する対象。売られた金は輸出され、中国に吸収される。日本は、国民が売った金を国が暫時買い取り、国家備蓄するなり外貨準備勘定に移転するなりの政策的配慮が必要だろう。


この記事から数日を経ずして、株も金も大暴落。今度は米国国債だそうです。「金からも資金流出、年末に向け国債とキャッシュ増額の動き」こんな記事も出てきました。全くオジサンには訳がわからんです。

ーーー引用開始ーーー
金囲い込みに走る中国、現金化する日本公開日時2011/10/14 10:08

 中国は今や南アを抜いて金生産量世界一だが金の主要輸入国である。対して日本の金生産量は微々たるものだが大量の金を輸出している。

 高値圏でも中国では国内金需要が急増し、かつ、中国人民銀行は国内生産金の一部を買い取り外貨準備勘定に移転している。増え続ける需要に生産が追いつかない、というより生産を意図的に一定量に抑えている。長期資源政策により戦略的に金埋蔵量の中から採掘計画に沿った生産を粛々と実行しているのだ。そこで足りない分は胡錦濤主席自らアフリカに出張り金鉱山開発プロジェクトに資本参加するなどして海外調達のルートを増やしている。

 また中国人民銀行は膨張する外貨準備の7割近くを占める米ドルの割合を減らすために金準備増強に走るが、実際問題としてはtoo big to buy(存在が大きすぎて買えない)。仮にも彼らがロンドン金市場で現物を買い始めたら「すわ中国の公的金買い出動」とばかりにマーケットの投機筋に囃され価格が急騰してしまうからだ。そこで民間の個人投資家に金地金を退蔵させ中国国内に金を囲い込む政策を打ち出している。上海に金取引所を設立して理事長には中国人民銀行幹部を天下りさせた。その上で、大手民間商業銀行に金業務を解禁。一行で預金口座が2~3億を超える規模で、しかも歴史的に中国国民の金選好度は高いから、みるみる民間に金現物が蓄積されつつある。

 金は携帯電話、パソコンの部品には欠かせない希少資源であると同時に「無国籍通貨」でもある。そこで金は資源政策と同時に通貨政策の対象ともなるわけだ。

 このように国家的戦略の下に金備蓄を図る中国にとってお隣の日本が大量に金を輸出してくれるのだから、これこそ「渡りに舟」である。中国はインフレ傾向顕著で実質金利大幅マイナス状況が続く中で資産保全のための実物資産としての金購入が活発なので金が足りない。対してデフレで名目ゼロ金利とはいえ実質金利ベースでは相対的に高金利の日本では「金よりキャッシュ」。金は買う対象というより売って現金化する対象となっている。金を売って次に何に投資するのかという素朴な疑問はさておき、売られた金が輸出され巡り巡って最終的には中国に貪欲に吸収されていることを思うと複雑な気持ちになる。

 日本にとっても金はハイテク素材として将来的に欠かせない希少資源だし、米国債に偏重する外貨準備の分散運用の対象としても有効な「通貨」だ。デフレでキャッシュが必要な国民が売った金を、国が暫時買い取り国家備蓄するなり外貨準備勘定に移転するなり政策的配慮の必要性を感じる。
ーーー引用終了ーーー

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