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2011年10月28日

7244 恐竜カマラサウルスは季節によって移動する渡りをしていたのだそうです。

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渡り鳥が季節によって住む場所を変え、その体の大きさからは信じられない様な長距離を移動するのは今でも驚くべき事実ですが、恐竜も実際に集団で季節に伴う移動をしていたということを述べる論文が出ています。

恐竜の直接の子孫のメインストリームは爬虫類であるワニやトカゲなどではなくて、実は鳥であるという話を読んだことが有りましたが、渡りという習性もその流れで引き継がれたものなのでしょうか?

ーー恐竜の楽園から引用開始ーーーー
カマラサウルスの渡り
2011年 10月 27日(木)  カマラサウルスが、季節的な渡り(seasonal migration)をしたとする論文が報告されています。低地と高地を行き来していたようです。

 足跡化石から、竜脚類が群れで移動することは知られていましたが、直接の証拠はありませんでした。Nature News や朝日などが紹介しています。

 

 ワイオミングとユタにあるジュラ紀後期(約1億5000万年前)のモリソン層で発見された32本の歯の化石のエナメル質に含まれる酸素同位体比を調べたもの。

 付近の地層の同位体比と比較すると、当時飲んでいた水の環境がわかるそうです。

 その結果、歯の先端では根元と比較して同位体比が低いことがわかり、高地の水は同位体比が低いことから、成長後期には高地に住んでいたとしています。

 歯は5ヶ月ほどで形成されるとされ、半年ほどかけ、高地と低地の間を数百kmほど移動していた可能性を示唆しています。

 
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 図は、カマラサウルスの渡りを示す図。

 水色の部分は、ジュラ紀後期に北米西部に広がるモリソン堆積盆地。

 緑色の■は、化石発見場所。THはワイオミングのサーモポリスで、DNM はユタにある Dinosaur National Monument です。

 カマラサウルスは、赤い線で示すように、内海に流れ込む河付近の低地と、火山のある高地との間を行き来したとされています。その距離は、片道で300kmほどです。

 水やエサを求めて、植物が少なくなる乾季(おそらく夏)には高地に移動し、雨季(冬)には盆地に戻ったようです。

References:

 
Henry C. Fricke, Justin Hencecroth & Marie E. Hoerner (2011)
Lowland-upland migration of sauropod dinosaurs during the Late Jurassic epoch.
Nature (advance online publication)
doi:10.1038/nature10570

ーーー引用終了ーー
清澤のコメント:数日来ちょっと気になっていた話題です。確かにnatureの電子版のレターに元論文が出ていました。しかし、地味な仕事の中から面白い話題を見つけ出す人がいたものですね。

このニュースにも感心しましたが、この恐竜の楽園と言うページがまたすごいです。総訪問者数230万に達そうかという大博物館です。主催者のお名前で検索しましたら、次の言葉が出てきました。

”本当はもっと別な理由でホームページやメールマガジンを発行しているのかもしれません。自分が知りたいからやってるという部分も多いんです。疲れたなと思っても面白いニュースが入ってきたら、ついつい訳して読んでしまいます。しかし、それを誰かに伝えたいと思わなかったら適当に斜めに読んで理解した気になって終わってしまうと思うんです。
斜め読みで概要はわかるんですけれど、それを文章にする時には、全部読まないといけない。よくよく最後まで読んでみると何か違うことを言ってるんじゃないかなと……。関連サイトも読まなければならない。以前に同じことをやってないかも一応チェックしないといけない。そうすると情報に深みがでてきます。ということはそれだけ自分の理解も深くなるんですね。そこまでやってなるほどと、やっと納得したりします。楽園通信も本来自分の原稿のためというのもあるんじゃないかな。勉強というか、自分が知りたいから。だから知りたくなくなったら止めるかもしれません。絶滅です。或いは、もっとすごい人が現れるかですね。
だからホームページでもメルマガでも何かをしたいというのではなくて、自分が知りたくて、それをたまたま文字にして表現しただけで、それをみんなで楽しもうということなんです。”

素晴らしいです。ブログライターの鑑、脱帽です。

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