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2011年10月22日

2723 角膜移植は国内の角膜が3分の2だそうです。(今日の眼のニュース)

現在の角膜移植には輸入角膜が使われることが多いのかと思っておりましたが、2010年度に国内で移植された2639眼のうち961眼が輸入されたもので有ったということですから、まだ国内の角膜が3分の2なのですね。

角膜移植の記事が(asahi.com> マイタウン> 福岡・北九州> 記事)に出ています。アイバンクを持っていた東北大学にいたころは、大学の当直の日に献眼希望者が亡くなると、角膜を戴きに病院等にタクシーで行ったものでしたが、私が東京に移ってからはそのようなこともなくなりました。

この記事では言及されてはおりませんが、最近の角膜移植はかなりの部分が内皮移植などのパーツだけを移植するような手術になっているようですね。(元記事にリンク)

ーーーー記事の引用 リンクーーーーー

移植医療(3) 2011年10月19日

鹿児島大卒。九州大学病院などを経て、1995年から現職。県眼科医会会長、県医師会員。

■ 荒川眼科医院長 荒川 哲夫さん(63)

 角膜は黒目の表面にある厚さ1ミリにも満たない薄い透明な膜で、カメラで言えばレンズの役割です。その角膜が、感染症や外傷、遺伝的な病気で、変形したり、濁ったりし、本来の機能を失う時があります。移植はそうした場合に行います。亡くなられた人から無償で提供された透明な角膜と交換し、失われた機能を取り戻します。文字通り、失われた光を取り戻すわけです。

 移植の適応となる具体的な疾患は、昔はトラホームや、角膜に異常物質が沈殿して濁る「角膜変性」などが主でした。最近では、白内障の手術後に角膜が水分を含んでむくむ「水疱(すい・ほう)性角膜症」も増えています。

 移植にあたり、眼球の提供は、本人の意思または遺族の同意があれば可能です。我が国では、移植を待つ患者に眼球を提供するアイバンク(眼球銀行)が国内に計54カ所あります。県内では、「久留米大学眼球銀行」「県医師会眼球銀行」「産業医科大学アイバンク」の3機関にあり、約260人がドナー登録をしています。

 県内の移植体制は整っています。医師会は県内を福岡、北九州、筑後、筑豊の4地区に分け、365日24時間、ドナー登録している方が亡くなられたという連絡を受ければ、すぐに駆けつけ、すばやく眼球を摘出できるようにしています。移植手術の技術も向上し、近年は、手術侵襲(しん・しゅう)の少ない角膜内皮移植が主流になっています。

 このように移植の支援体制は充実していますが、残念ながら、移植事例はわずかです。県内で角膜移植を希望する患者は約330人ですが、昨年度は11人から17の眼球が提供されただけでした。ドナーが圧倒的に少なく、移植まで3~4年かかる状況なのです。

 そのため、最近は輸入角膜で補っています。2010年度に国内で2639眼が移植されましたが、このうち961眼が輸入されたものでした。また、輸入角膜の97%は米国。国内の角膜移植は米国の支えが大きいわけです。

 今、人工角膜やバイオによる再生角膜の研究は進んでいますが、実用化には至っていません。今後の課題は、まず、ドナーをどう増やしていくかです。医師会などは、アイバンクの存在をアピールしようと、県の広報誌やマスコミを通じたPR活動などにも力を入れています。

 眼球の提供に関心のある方は、お近くの眼科、または、アイバンクにお問い合わせください。ドナー登録に必要な書類をお渡しします。ご協力お願いします。
ーーーーー引用終了ーーー
米国では角膜移植を支える社会の仕組みがよく整備されており、経済的にもライオンズクラブなどからの寄付も盛んで、国内での必要な数以上の角膜が用意できるようです。それを日本は融通してもらっているようです。ひところはバングラデッシュからの角膜が使われることが多かったのですが、その時代は過ぎたようです。

いつまでも米国からの輸入頼みと言うのもおかしな話ですから、角膜移植へのドナー登録が増えるのが望ましいと思います。

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