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2011年10月7日

2674 「通貨」を知れば世界が読める 浜 矩子 (著) を読みました。

「通貨」を知れば世界が読める (PHPビジネス新書) [新書]
浜 矩子 (著)

まず電車の中で読みました。少しわかったけど解らない。ブログネタにと思って目次にそったメモを拾ったらずいぶん良く時代というものが見えてきました。なに?、ブラック・マンデーの機器を食い止めたのは日本のバブルだったって。そうか、1997年の韓国をはじめとする東南アジアの通貨危機は日本の低金利政策が呼んだものだったのか。とかです。

●はじめに―通貨を知ることは、世界経済を知るということ
ニーベルングの指輪と言う物語に、ニンフが持っていた金を小人が奪い、そして小人から神々が金を奪う。その黄金から作られた指輪にはそれを奪われたニンフたちと、だまし取られた小人の呪いがこもる。呪いの指輪に翻弄されて神々の力は萎え。彼らの時代は最終的に黄昏を迎える。金貨の輝きが人々を魅了し、19世紀初頭世は金本位制の時代を迎える。さて通貨の21世紀的解答とは何か?

●第1章 我々はなぜ、通貨の動きに一喜一憂するのか?―「一ドル五〇円」に向かいつつある世界にて
貨幣が通貨に変身する。通貨の本質は交換価値だという。貨幣の使える範囲が伸びてゆく。やがて貨幣は信用と金融という2枚の翼を持つ。金本位制:国庫が保有する金の量に有っただけの通貨しか発行できない。しかし、金本位制はしばしば停止された。為替介入の是非は、むしろ非。長い目で見れば通貨は理屈どおりに動くと。人々はヘッジファンドの陰謀と言った話を好むが、それは最後にちょっと押しただけのことであると。考えてみれば、一ドル=50円はきっと来る。ドル=基軸通貨という考えは幻想である。パックスブリタニカの時代のポンド、パックスアメリカーナの時代にはドルが基軸通貨であった。

●第2章 基軸通貨を巡る国家の興亡―世界経済を支配するのもラクではない
出発点は大英帝国を支えたポンドとシティーである。ポンドの番人、イングランド銀行が設立された。国家のお墨付きの下で商人による商人のための大銀行がせつりつされ、それは通貨の発行権まで持っていた。しかし金融システムの安泰を補償する管理義務も負うこととなった。またこの銀行は1697年に金本位せいという足かせも掛けられていた。イギリスが世界最強の国である間は誰もポンドに疑いは持たなかった。

世界大戦が世界とつながるシティーを窮地に追い込んだ。第一次世界大戦のとき、シティーはイギリスの敵国の客を客とし続けることが出来なかった。戦争資金が不足したシティーはアメリカから資金を調達せざるを得ず、アメリカが背後に迫るのを許した。
アメリカ発の大恐慌でウイーンの銀行が破産し、シティーも危機に瀕した。そしてシティーはイギリスの経済ナショナリズムの走狗となり、イギリスはブロック経済圏を作る。第二次大戦後、日本、イタリア、ドイツはもとより、イギリスも大きく傷つき金本位制を維持できるのはアメリカだけであった。1944年7月プレイトンウッズでIMFが作られ、金本位
を維持するドルとの関係で各国の通貨の価値が決められるようになった。こうしてドルの覇権は確立するのだが、しかし米国は成長を維持するためドルを増発せざるを得なかった。やがてそっと見はなされたドルの米国は、ブラックマンデーを迎える。しかしバブル真っ只中の日本の需要がブラックマンデーの衝撃から世界を救ってしまった。
戦後のヨーロッパは何よりも平和を求めた。それがマーストリヒト条約に基づくユーロ圏、EU(欧州連合)を成立させた。東西ドイツの統一はそのカギであった。

●第3章 通貨の「神々の黄昏」―「まさか」の連続が世界を震撼させた
落日のドルにとどめを刺したリーマン・ショック。リーマンショックとギリシャ金融危機が2つのまさかである。世界が繋がりすぎていることがその問題である。リーマンに関して言えば、「サブプライムローン」が悪いのではなく、不動産の値上がりを期待した貸付のシェーマで貸しこれを証券化していたのが問題なのである。リーマンの問題はメリル・リンチやAIGにもすぐに波及した。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーも危なくなった。米国政府およびFRB(議長がバーナンキ)は大量のマネーを刷って投入し徹底した「量的緩和」を行いこれらを救済した。ギリシャはユーロで潤いユーロで破綻する。
ポンド、ドル、ユーロ亡き後の第4のプレーヤーは我らが円である。状況のいかんを問わずそれなりの資産価値が有る通貨。円キャリートレード:金利のかからぬ円で借り海外で運用すれば収益はその人の物という仕組み。これで日本の資金は世界をうるおしていた。
1985年に秩序あるドル安を目指したのがプラザ合意。その時に日本が選択したのが内需拡大のための低金利政策、そしてそれがバブルを呼んだ。膨張を続けるアジア経済とそれを動かしていた円。
1997年日本では不良債権処理問題がピークを迎え、北海道拓殖銀行や山一証券の破綻もあって株は大暴落していた、国内の損失を補填するため海外に出されていたファンド資金は日本に急激に還流させられた。対象国通貨の売りが嵩み、アジア通貨の下落が起こされた。インドネシアのスハルト政権崩壊、韓国の危機もこれである。隠して日本円は隠れ基軸通貨であるという。リーマンショックも然り。日本の低金利に起因する金余りが世界に波及したのである。

●第4章 これからのドル、ユーロ、そして円と日本―基軸通貨なき時代はどのように進んでいくのか?
(未完)

終章 来るべき「二十一世紀的通貨」のあり方とは?

なぜ我々は「円高・円安」に一喜一憂しなくてはならないのか、そもそも「通貨」とは何なのか。そんな壮大なテーマを、人気エコノミストがわかりやすくも刺激的に説いていく。
目次にそって
初めに:通貨を知るということは世界経済を知るということ。

◎そもそもの通貨の意味とは?
◎基軸通貨を巡る各国の争いの歴史
◎ドルの覇権はすでに終わっている!?
◎ユーロは次世代の基軸通貨になりえるか?
◎「1ドル50円」時代はいつ来るのか?
◎通貨の未来、そして円の未来とは?
など、面白くて読む手が止まらないトピックスが満載。
知的好奇心を満たすのはもちろん、明日のビジネスにも必ず役立つ内容。
本書を読めば、円高・円安に一喜一憂する必要がなくなる!
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ我々は「円高・円安」に一喜一憂しなくてはならないのか、そもそも「通貨」とは何なのか…そんな壮大なテーマを、人気エコノミストがわかりやすくも刺激的に説いていくのが本書。通貨の発祥から基軸通貨ドルの没落、ユーロの限界、そして「1ドル50円」時代を迎える日本の未来まで、知的好奇心を満たすのはもちろん、明日のビジネスにも必ず役立つ一冊。

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