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2011年9月30日

2652 「3D映像の楽しみ方と視機能への影響」学会が合同記者発表会

 日本眼科学会と日本眼科医会は先日、合同記者発表会を開き、「3D映像の楽しみ方と視機能への影響」について、現在の眼科医の考えを示したということです。不二門先生などが中心になってこの件のガイドラインを作っているという話は聞いておりましたが、眼科学会としてはこのようなアピールを出すことは当然必要でしょう。日本の眼科にも昨年と今年になってからと、この辺りを扱った記事が有ったようです。

私も調節や輻輳の問題を論ずる神経眼科を専門にしておりますので、聞かれれば、「3Dテレビや映画は、左右の目に異なった位置から撮影した画像を見せて立体感を出しています。しかし、実際には画面と目の距離は左右同じですから、眼の調節機能が混乱して2Dより数倍強い疲労を感じると言われています」(東京医科歯科大学眼科学 臨床教授・清澤源弘氏)(週刊文春2010年7月29日号「THIS WEEK 生活」より)等と言うコメントを出したり、このブログで言及したりして来ました。

2010年10月13日1729 3Dテレビとは?、その欠点は?と問われたら。(記事にリンク

2010年10月13日1728 専用メガネなしで3D映像を視聴できる液晶テレビ、とは(⇒記事にリンク) 

2010年05月03日1404 さまざまなシステムの3D画像を映写する映画館ができ、またさまざまなシステムでの3D画像のテレビも出来たようです(リンク

両学会のホームページを見てもこの話題はまだ収載されてはいませんでした。(要再調査)

—–ニュースを引用——
3D映像に要注意!頭痛や映像酔いを訴えるケースも2011.09.29
. .

テレビも3D時代。あなたの目は大丈夫?【拡大】

. 映画、テレビ、ゲームなど、3D(3次元)映像の普及が進んでいる。その一方で、映画を劇場で見た人が頭痛や映像酔いなどの体調不良を訴えるケースがある。体への影響を考えた場合、3D視聴はどんな点に注意しておくべきなのか。

 【距離は画面の縦3倍】

 日本眼科学会と日本眼科医会は先日、合同記者発表会を開き、「3D映像の楽しみ方と視機能への影響」について、現在の眼科医の考えを示した。

 3D映像を安全に楽しむための基本は、その3D映像が快適な視聴のための条件を守って作られていること、その上で正しい視聴の仕方を守ること。映像制作側と視聴側の両方の理解が必要だ。

 視聴者が注意するべき正しい見方のポイントについて、北里大学医療衛生学部の半田知也講師は次の4点をあげる。

 ☆視聴距離は画面の縦の長さの3倍の距離をとる

 ☆疲れを感じたら休憩する

 ☆両眼に視力差がないように眼鏡などで矯正する。

 ☆6歳以下の視聴は控える。視覚発達期で、素因をもつ子供は斜視(病気)になる可能性がある

 【眼の疲れは増強】

 映像による人体への影響としては、従来の2D映像でも、ジェットコースターなど揺れるような映像で起こる「映像酔い」、視聴の距離や時間による「眼精疲労(VDT症候群)」がある。また、素因をもつ人は、派手な色がピカピカ点滅するような映像で起こる「光感受性発作(てんかん発作)」や光過敏による「片頭痛」が起こるリスクがある。

 3D映像を見ることで、さらに加わるのは「3D眼精疲労」だ。3D最大のウリである映像の“飛び出し、引っ込み”に合わせて無意識に働く眼の機能の酷使だ。

 3D視聴時の眼の働きについて、神奈川歯科大学附属横浜クリニック・眼科の原直人教授は「通常、近くを見るときは寄り目とピント調節が単一像に対して起こります。だが、3Dでは仮想的に飛び出しているので、ピントは画面に、視線(寄り目の角度)は手前に動く。この慣れないズレが眼を一層疲れさせるのです」と説明する。

 【3Dで障害発見も?】

 3D映像の仕組みは、現在主流の時分割方式(専用眼鏡)では、右眼画像を右や左、左眼画像を右や左に分割して提示することで飛び出しや奥行きを認識させている。

 そのため、両眼に視力差がある、片眼が外側や内側を向いている斜視、寄り目が上手にできないなどの障害があると、3Dで強い眼精疲労や複視(二重に見える)などの症状が出たり、3D映像を正常に楽しめないことがある。

 たとえ適切な3D映像で正しい視聴を守っても症状が出る可能性があることから、日本眼科学会・大橋裕一常務理事は「3D視聴を機に、自分の眼の異常が見つかることも考えられる」と話す。

 3Dが楽しめなかったら眼科を受診しよう。

●3Dで眼精疲労を起こしやすい人●

 目の高さに置いた指を鼻先に近づけていき、10センチ以上先で指が2つに分かれて見える人(寄り目がヘタな人)

●3Dで複視を起こす素因のある人●

□起床時や疲れたときに、物が2つに見えた経験のある人

□左右の近視の度合いが異なる人(眼鏡などの矯正のバランスが悪い)

※素因があっても、実際問題になるのは一部。

大阪大学大学院医学系研究科・不二門尚教授の話から作成

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