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2011年9月28日

2647 睡眠時無呼吸症候群の眼症状

CPAP1
睡眠時無呼吸症候群と眼症状
(リック・トレヴィノOD、在郷軍人病院外来患者クリニック、エヴァンズヴィル市、インディアナ州)のスライドを参考に。

Can J Ophthalmol 2007;42(2):238-43
(http://pubs.nrc-cnrc.gc.ca/cjo)

■睡眠無呼吸症候群の眼症状には次の6つが有る

1、眼精疲労
2、CPAPに関連する結膜充血
3、柔かい瞼症候群
4、糖尿病網膜症
5、NAION非動脈炎性虚血性視神経症
6、正常眼圧緑内障

これらを順に解説する
1、眼精疲労とは
●睡眠無呼吸症候群に普通に合併する眼精疲労は
・説明出来ない徴候としての視界の曇り
・目の焦点を合わせる事の困難
・視力はは1,0である。しかし、患者は曇りを訴える
・見えるものを誤って解釈する
・文章の記録や複写の誤り
・仕事関連のミスの多発
・眼精疲労および全身の疲労
・頭痛

●眼精疲労の管理
・屈折異常の矯正
・眼の衛生(休憩時間、照明、姿勢)
・説明出来ない眼精疲労では睡眠無呼吸症候群も考慮する。
・睡眠無呼吸症候群を支持する健康管理
・禁煙
・減量

2、持続陽圧呼吸装置CPAPに関連した赤い目・臨床上の問題
・ドライアイ症候群
・コンタクトレンズ不耐症
・再発する角膜潰瘍
・感染性結膜炎
●原因は
鼻涙管からの空気の逆流
●治療は
・軟膏や涙点プラグ
・CPAPの再調整

3、柔かい瞼症候群
●臨床的特徴はまぶたの強い弛緩
・弾性があり、容易に上眼瞼は反転可能
・左右差のある睫毛眼瞼下垂
・結膜炎
・慢性の眼の違和感が朝起きると悪化
・枕カバーでこすれる、貧弱な瞼と眼の接触は弱い

●治療
・軟膏治療
・瞼と眼の接触は弱い。
・涙の分布が不適当
・睡眠中の目表面保護。
・軟膏
・眼帯、絆創膏、安眠マスク
・CPAPで改善するかもしれない。
・睡眠時無呼吸症候群が治療されるまで外科的療法は延期
・水平の眼瞼の短縮

●睡眠時無呼吸と柔かい眼瞼症候群の関係
・睡眠時無呼吸を持つ患者の5-15%には柔かい眼瞼がある
・柔かい眼瞼を持つ患者の96%(ほとんど100%)には睡眠時無呼吸がある

睡眠時無呼吸は、柔かい瞼を備えた患者においてより厳しい傾向がある
柔かい眼瞼を持つ患者は、睡眠時無呼吸が無いかを検査するべきである。

4、糖尿病網膜症
●臨床的特徴
・世界中の失明の主要原因
・背景網膜症:浮腫、出血、白斑
・増殖性網膜症:新血管新生、硝子体出血
・失明は適時の内科的および外科的療法によって予防可能である。
●睡眠時無呼吸との関連
・睡眠時無呼吸は糖尿病網膜症の進行の危険因子
●背景網膜症は29%の睡眠時無呼吸症候群患者が持つ
増殖網膜症は睡眠時無呼吸症候群の48%が持つ

●夜行性の脱飽和と再酸化がある。
・CPAPは、糖尿病性網膜症の進行を防ぐ場合があるだろうか?
・睡眠時無呼吸症候群を持った糖尿病患者は網膜症の検査がなされるべきである
・網膜症のある糖尿病患者は睡眠時無呼吸症候群の検査がされるべきである。

5、非動脈炎性前部視神経症 NAION
●臨床的特徴
・50歳以上で最も一般的な急性視神経症
・通常起床時に起きる起きる無痛性で突然の視力喪失
・視神経乳頭浮腫
・視野欠損
・危険に頻しているディスクdisc at risk:小さくて、陥凹がない。
●病態生理学
・特発性の虚血状態
・視神経乳頭の中の一時的な血行不良
・後網様動脈の実際の封鎖状態はない
・虚血、浮腫、圧迫
●治療
有効な治療はない。
治療目的は反対眼への危険を減少させることである。
●睡眠時無呼吸症候群との関係
・結論
・睡眠時無呼吸症候群はNAIONの病因に重要な役割を果たすかもしれない
・睡眠時無呼吸症候群はNAIONを持った患者に関連した最も頻繁な障害である‥‥調べられるべきである。

6、緑内障
●臨床的特徴
●原発開放隅角緑内障
・カップの拡大を持つ視神経萎縮
・眼圧上昇
・視野欠損
●臨床的特徴:正常眼圧緑内障とはNTG?
・POAGの亜型
IOPは21mmHgを超えない。
POAG事例の20%が睡眠時無呼吸症候群

●病態生理学
IOPから独立した要因が支配する
・血管不全:脳血管障害、高血圧
・血管痙攣:片頭痛、レイノー現象
・篩板にかかる圧力差:低い頭蓋内圧

●睡眠時無呼吸症候群との関係
・睡眠時無呼吸症候群患者の10%は正常眼圧緑内障(一般的人々なら0.5%のみ)を持っている
・正常眼圧緑内障患者の50%は睡眠時無呼吸症候群を持っている
・睡眠時無呼吸症候群を持った人は緑内障を検査されるべきである?
・正常眼圧緑内障を持った人は睡眠時無呼吸症候群の検査がされるべきである。
・持続陽圧呼吸装置CPAPは眼圧を増加させる
・CPAPで平均眼圧および日内変動は大きくなる。
・より高い中心静脈圧および高い眼圧に結びつくから、CPAPが胸腔内圧を上げると推測する‥‥睡眠時無呼吸症候群(特にCPAPで治療されたもの)を持ったすべての患者に視野と視神経乳頭の定期的検査を推奨する。

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