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2011年9月26日

2638 市バスのトラブル対応担当職員が刺殺されました

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 市バスのトラブル対応担当の職員が刺殺されるという痛ましい事件が報道されています。逮捕されたこの犯人はまったく”切れて”しまっていて、それなりに精神的な問題を持つ人物なのかもしれませんが、大阪市側にも何かの構造的な問題点は隠れてはいないでしょうか?

 この事件を聞いて思い出したのは山一証券顧客相談室長殺人事件(1997年8月)と山一証券顧問弁護士夫人殺人事件(1997年10月)です。前者は迷宮入りでしたが、後者の犯人で後に無期懲役の有罪となったNは1978年から一億円を越える資金を投資していた山一証券の元顧客でした。彼は、株運用で損したことを理由に山一証券に苦情を申し入れていた人物でした。

 直接の関連はなさそうですが、飛ばしによる過大な損金が明らかになり、1997年11月24日(振替休日で休業日)には、早くも山一証券は自主廃業に追い込まれます。社長の野澤正平が東京証券取引所での記者会見で「社員は悪くありませんから」と泣きながら発言する様が大々的に報じられたのは印象深い場面でした。車で永代橋を渡るたび、旧山一証券本社ビルを見上げて、私はあの日を思い出します。

 私があの事件以来思うのは、社内に事件が起きる会社には一筋縄ではゆかぬもっと大きな問題を抱えている可能性があるということです。これが大阪市バスの問題なのか、大阪市の問題なのか、あるいはもっと大きな日本の社会の問題なのかはまだわかりません。

 病院でも職員が怪我をしたり刺殺されたという話が有ります。公的な病院では特に理不尽な主張をする患者さんも少なくはありません。私立の医科大学には警察のOBをクレーム担当に雇用している所もあると聞きます。クレームに対応させられると、職員は一遍で職務に対する熱意を喪失してしまいますから、運営責任者はそのようなことは何が有っても避けなくてはなりません。

 また、米国では、クレーマーが出現しますと、外来責任者がセキュリティー担当者を呼び、その人物を排除し法的に対抗することで、その場での問題を解決していたように思います。しかし、市民が比較的均質で事を荒立てるのを嫌う日本では、そのような対応はなじまぬのでしょう。

では、今日の記事を引用してみます。

ーーーー記事の引用ーーーー
大阪市バス:トラブル対応巡り職員刺され死亡
 26日午前10時半ごろ、大阪市天王寺区悲田院町の市交通局「あべの北操車場」の事務所で、同市生野区林寺2、自称アルバイト、森岡泰臣(ひろしげ)容疑者(20)が、市交通局運輸課運輸助役の江本聡志さん(48)=大阪府吹田市円山町=の胸部を刃物で刺した。通報で駆けつけた府警天王寺署員が、事務所にいた森岡容疑者を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。江本さんは同日午後、搬送先の病院で死亡。府警は殺人容疑に切り替えて捜査している。

 天王寺署によると、今月22日夜、天王寺区堀越町で、自転車に乗っていた森岡容疑者がクラクションを鳴らした市バスや停車中のタクシーと接触するトラブルがあった。森岡容疑者は26日午前、事務所を訪れて事故への対応を要求。事故処理担当者だった江本さんが出先から事務所に駆けつけると、いきなり胸ぐらをつかみ、ズボンの中に隠し持っていた出刃包丁(刃渡り約16センチ)で刺したという。森岡容疑者は、台車に乗せられて現場から搬送される江本さんを数十メートルにわたって追いかけたり、別の複数の市バス運転手にも「お前らも殺すぞ」などと脅した。

 森岡容疑者は事件直前、市交通局に電話し、腹を立てて電話を一方的に切ったという。「相手のいいかげんな対応が頭にきた」と容疑を認めている。

 市交通局によると、江本さんは22日の事故を巡って、「自転車が壊れた」などと賠償を求める森岡容疑者と約1時間話し合った。その後、壊れた自転車を車に乗せて自宅まで送っており、森岡容疑者は対応に納得した様子だったという。現場近くにいた無職男性(64)は、「包丁を持った若い男がいた。駆けつけた警察官に『刃物を捨てろ』と怒鳴られると、素直に捨て、取り押さえられた」と驚いていた。

毎日新聞 2011年9月26日 21時04分
ーーーー引用終了ーーーー

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