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2011年9月23日

2629 小児の視神経炎における臨床徴候および結末

Swollen%20left%20optic%20disc%20in%20patient小児の視神経炎(視神経症と呼ぶこともあります。)は多少成人における視神経炎とは異なった注意点が有ります。
そこで短い報告ですが日本語にして素人向けに説明してみます。要点はかなりの比率で多発性硬化症に進展するので、初期にMRIで多発性硬化症を除外しておくこと。また、再発する視神経炎には多発硬化症の危険があります
 (ただし14/44がなぜ45%なのかがこの抄録だけでは読み取れませんでした。)

ーーー抄訳ーーーー
Arch Dis Child小児疾患紀要  2011;96:860-862  短報

Childhood optic neuritis clinical features and outcome
小児の視神経炎における臨床徴候および結末

Michael Absoud 他 (バーミンガム小児科病院、バーミンガム、英国)

目的:3つの小児科の神経病学病院の中で調査された初発症状として視神経炎を持った一連の子ども達の臨床徴候および結果について記述する。

方法:病歴から子ども(16年歳以下)と視神経炎とを同時に満たすカルテを探した。この患者の、生命表分析が使用された。

結果:44人の子ども(女性/男性の比率は1.8)が見つかり、患者の平均年齢は10,9歳、平均1年間の経過が見られた。視神経炎は43%で片眼だった。

77%では最悪の視力は0,1以下と重症だったが、最良の最終視力は70%で全快した。

2年で多発性硬化症MS(11/44)あるいは視神経脊髄炎NMO(3/44)に伸展する累積確率は、45%だった。再発する視神経炎はMSの強い要因だった。

MRI所見、つまり1箇所以上の脳MRIでのT2の過強度を示す障害を持つことは、MSに進展する事を強く予測させた。

考案:小児の視神経炎は、よい回復を示すことが多く、初期には重篤な視力低下を示す。最初のMRIでの異常な画像あるいは、再発する視神経炎の存在が有れば、MSあるいはNMOの診断の必要性を臨床医に警告するべきである。
ーーーーーーー
今日はここまで
視神経障害のうち、成人では比較的多い虚血性の群は小児にはあまり考えられないと思います。ですから小児の視神経症はその多くが原発性急性球後視神経炎に含まれることになります。その項目(特発性視神経炎:記事にリンク)もご覧ください。

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