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2011年9月19日

2615 「顔表面筋の電位利用した重度障害者向け支援システム」と閉じ込め症候群

「顔表面筋の電位利用した重度障害者向け支援システム」の紹介記事が載ってましたので採録しておきます。脳幹の血管障害やALS(筋委縮性側索硬化症)などでは眼球運動だけを残して全身が動かせなくなってしまう場合があり、locked in syndrome(文末に説明します)とか、モンテ・クリスト伯症候群などと言う名称で呼ばれています。ですから眼球運動を的確に拾って患者の医師が他人に伝えられたら助かるという人は多いはずです。

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昭和、顔表面筋の電位利用した重度障害者向け支援システム試作

 【宮崎】昭和(宮崎県延岡市、黒木保善社長、0982・34・3538)は、四肢まひや筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患う重度障害者向けにコミュニケーションや文書作成などを支援する文字入力システムを試作した。視線の動きだけでなく、顔の表面筋や眼球を動かす時に発生する微弱な電位変化もセンサーが読み取ることで、既存品より精度を向上した。今後実証実験を進めて、2013年度をめどに発売する。

 宮崎大学の田村宏樹工学部准教授らと共同で開発した。メガネ感覚で装着できる電極付きゴーグル機器と生体信号を解析制御するソフトウエアで構成。ゴーグル外枠の上下左右6カ所にセンサーを設置、パソコンモニターの画面上に表示した文字配列を目で追うことで入力する。

 これまでの市販製品は眼電位によるオン、オフ操作に限定されていた。また文字を見ながらの連続操作ができなかっただけに「顔の表面筋も利用することで文字入力の正確性が向上し、連続操作もできる。さらに電動車いすなどの操作もできるよう開発を進めている」(黒木社長)という。

 価格は50万円程度。主に障害者福祉施設向けに販売する。「改良を進めて初年度30台の販売を目指す」(同)考え。同製品開発は九州経済産業局から、11年度の「新連携事業計画」に採択された。医療機器製造を手掛けるオオクマ電子(熊本市)が電子回路基板を製作し、昭和が製品を組み立て販売する。

 昭和は機械加工や福祉機器開発を手掛ける。10年8月期売上高は約3億8000万円。
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清澤のコメント:

Locked-in syndromeロックイン閉じ込め症候群を英語のWikipediaを参考に解説します。 
閉じ込め症候群は、脳底動脈の梗塞によって発生する可能性がある橋レベルでの虚血性疾患です。ロックイン症候群は、患者が意識を持ち、目は覚ましているが、移動したり言葉を使ったりした意思の伝達が、眼球運動を除いて体のほぼすべての自発的な運動をする筋肉の麻痺を持つために出来なくなっている状態をいいます。

トータルロックイン症候群は眼球運動までもが同様に麻痺している閉じ込め症候群の一つの形です。それは脳幹の中の橋(きょう)腹側の(つまり前方)部分の障害で起きます。

この疾患の名称はフレッドプラムとジェロームポズナーが1966年に造った言葉です。フランス語での一般的な用語はmaladie de l’emmuré vivantであり、これは文字通りに翻訳すると、”塀で囲まれて生きている病気”です。

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