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2011年9月18日

2612 「テンポの速いアニメは子どもの集中力に悪影響」 という記事です。

spongebob
「テンポの速いアニメは子どもの集中力に悪影響」 という記事が出ていました。内容的には昨日取り上げたネットばかり見ているとポップコーン脳になるというお話の子供版みたいな話です。確かに子供はどたばたと五月蠅いアニメを好む気がします。そしてそれに慣れてしまうと、現実のゆっくりした情報には集中できなくなるというのも有りそうな話ではあります。

 原論文は2011年9月12日オンライン発行の米国小児科学会の機関紙Pediatricsで信頼できる雑誌です。この結論部分をみますと
「9分間早いペースのテレビ漫画を見せただけで、4歳の子供の判断能力にはよくない影響が表れた。親は早いペースのテレビ漫画が少なくとも一過性にしろ若い子供の実行機能を鈍らせる事を承知すべきである。」
と言っています。

英論文の本文へリンク
Just 9 minutes of viewing a fast-paced television cartoon had immediate negative effects on 4-year-olds’ executive function. Parents should be aware that fast-paced television shows could at least temporarily impair young children’s executive function.

ーーーネット記事の引用(リンク)ーーーー

「テンポの速いアニメは子どもの集中力に悪影響」

アニメ『スポンジ・ボブ』を見た4歳児は、ほかのアニメを見た子どもや、テレビを見なかった子どもよりも、集中力や自制を必要とする作業を行うのが苦手になるという研究結果が発表され、論議を呼んでいる。

バージニア大学研究者チームが新しく発表した研究について、現在インターネット上で論争が起きている。子ども向けアニメ番組『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』を見た就学前児童は、集中力や自制を必要とする作業を行うのが苦手になるという結果が示されたからだ。

[『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』は、米国の子供向けアニメで最も人気があるとされる番組。米国では1999年から、日本でも放映されている。また、『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー』として映画化もされ、米国では2004年、日本でも2006年に劇場公開された]

研究者らは、テンポが速いテレビ番組は、番組を見た後しばらくの間、子どもの認識機能に悪影響を及ぼすと結論付けている。

『Pediatrics』誌に発表されたこの研究では、60人の4歳児(ほとんどが白人の中流家庭の子ども)を集めて、無作為に3つのグループに分けた。『スポンジ・ボブ』の話の一部を見るグループ、同じ長さの『Caillou』[4歳児Caillouの日常生活を描いたカナダの幼児向けアニメ番組で、米国では教育TV的なPBSで放映された。YouTubeで見ることができる動画は例えばこちら]を見るグループ、そして自由にお絵かきをするだけでテレビを見ないグループだ。

この段階の終了後、研究者たちは子どもにいわゆる「実行機能」を必要とするいくつかの作業をさせた。実行機能とは、目標を実行するための行動に関連する一連の技能を意味する言葉で、注意力、自己統制力、問題解決力、満足の遅延(日本語版記事)に対処する能力などがある。

実験の結果、『スポンジ・ボブ』を見た子どもたちは、ほかのふたつのグループの子どもたちよりも、作業の処理が著しく劣っていることが一貫して観察されたという。

筆者は発達心理学に詳しいわけではないが、この研究の結論にはいくつかの疑念を持った。まずは、実験が行われたのが4歳の子どもであり、『スポンジ・ボブ』が対象としている視聴者ではないことだ。『スポンジ・ボブ』のユーモアの多くは皮肉や風刺という、6歳未満の子どもはほとんど理解できないと思われる概念に基づいている。

もうひとつは、『スポンジ・ボブ』は今テレビで最も人気のあるアニメ番組だとはいえ、6歳以上の子どもを対象にしたすべてのアニメ番組を代表するものではなく、テンポの速いすべての同様の番組を代表するものでもないということだろう。別の番組で研究した結果を見てみたいと思う。

この研究では短期的な影響しか見ていないが、もし長期的な影響が明らかになったとしたら、筆者も真剣に懸念すると思う。なおこの研究は、なぜこのような影響が見られるかについては明らかにしていない。子どもには簡単に処理しきれない情報を処理しようとして時間がかかるのか、あるいはまったく違う理由があるのかもしれない。いずれにしろ、こうした番組を禁止する「新しい理由」が提示されたわけではない――私は前からこうした番組は子どもに禁止していたが、その理由が新しくなったというわけではないのだ。

TEXT BY Matt Blum
TRANSLATION BY ガリレオ -平井眞弓/合原弘子
2011年9月16日
ーーー記事引用終了ーーー
清澤のコメント:その話の内容もともかく、投稿が5月30日、英語でのオンライン出版が9月12日。(本文PDFまで無料で閲覧できました)日本語のガリレオが記事にしたのは16日、そしてこのブログは18日です。世の中の情報の流れはどんどん速くなっているのですね。

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