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2011年9月11日

2590 日輪の遺産 を読んでいます

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終戦記念日は過ぎてしまいましたが、日輪の遺産と言う映画が多くの観衆をあつめているようです。この本も、東京医科歯科大学の外来を手伝っているお茶の水で、診療終了後に丸善によって買ってきた本です。

このユーチューブの最後の「あの娘には生きてもらわねばならんのだ」という真柴少佐の言葉がキーワードのようです。実はこの作品を手にするのは2度目なのですが、東京、横浜、稲城とトラックや貨車で物語の場面がが移動してゆくストーリーは覚えているのですが、なぜか結末が思い出せないままに二度目の読書を進めています。

この浅田次郎氏の作品では映画を見てから元の小説を読んだ”地下鉄に乗って”も好きな作品です。この人は現在と過去を幻想的に結び付けながらその時代を紡ぐような書き方をするのですね。


ーー引用ーー
物語 終戦間近の昭和20年8月10日。
帝国陸軍の真柴少佐(堺雅人)は、阿南陸軍大臣ら軍トップに呼集され、ある重大な密名を帯びる。山下将軍が奪取した900億円(現在の貨幣価値で約200兆円)ものマッカーサーの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ―。

その財宝は、敗戦を悟った阿南らが祖国復興を託した軍資金であった。
真柴は、小泉中尉(福士誠治)、望月曹長(中村獅童)と共に極秘任務を遂行。
勤労動員として20名の少女達が呼集される。
御国のため、それとは知らず財宝隠しに加担するが、任務の終わりが見えた頃、上層部は彼女らに非情きわまる命令を下す。
果たして少女達の運命は?そして財宝の行方は?
ーーーー
検索してみますと、この火工廠は今の稲城市に有ったもののようで、作者はこの街に住んだこともあったようです。

失明傷痍軍人の展覧会に行ったり、五大路子さんの横浜ローザの芝居を見に行ったり、ユダヤ人少女の長い旅の話を読んだりと、私は最近になって父や母が生きた太平洋戦争や戦後の世相を伺うことのできるような作品に引かれます。

平和の尊さを述べるのは簡単ですが、なぜそのような道に今から65年前に世界が迷い込んで行ってしまったのかを考え、そして同じ道に入り込まぬために私として何を為すことが出来るかを考えることが大切であると思います。

追記:9月18日新宿の角川映画館に子供とこの作品を見に行きました。子供は丁度この映画に出てくる女学生の年頃で、その女学生の世代は丁度私の母の世代です。

 ちょっとくだらないことを書いてみますと、当時で800億円の金塊が有ったとして(映画の中では今なら200兆円と言っていましたが、)金の価格が現在の1グラム5000円としても、その総重量は16トンになりますよね。それ以上の重量物を20人の子供の手で動かすのはちょっと難しそうだと思います。果たして、山下将軍がフィリピンから持ってきた金塊と言うのはゼロではなかったとしてどのくらいの量だったのでしょうか?
 まあ、つまらない事を言わないで、浅田次郎さんが見せて下さる戦時中から戦後の臭いを楽しみましょう。

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