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2011年9月8日

2580 免疫抑制薬で劇症肝炎化の恐れ=B型ウイルス感染者、17人死亡:という記事です

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B型肝炎ウイルス感染は肝炎から肝硬変更には肝がんを発生することが有る恐ろしい疾患ですが、この疾患が治ったと思っている人やそもそもこのウイルス感染をしたことに気づいていない人が免疫抑制剤を使用されると、劇症肝炎を発症して死にいたるケースが有るという記事が出ています。眼科でも重症のぶどう膜炎等の治療には免疫抑制剤を使用する場合がありますので、「免疫抑制薬を投与する際は、ウイルスへの感染歴を調べる必要がある」という話になりそうです。

ーー時事通信の記事を再録ーーーーー

免疫抑制薬で劇症肝炎化の恐れ=B型ウイルス感染者、17人死亡-厚労省
 B型肝炎ウイルスに感染し治癒した人が、免疫抑制作用のある薬を使用すると、ウイルスが再活性化して劇症肝炎を発症する恐れがあることが、厚生労働省研究班(代表・持田智埼玉医大教授)などの調査で8日までに分かった。
 研究班は、2004~09年に、B型肝炎ウイルス感染歴がある17人が免疫を抑える薬の使用後に劇症肝炎を発症して死亡したことを受け、10年度から調査を始めた。
 全国の約100施設で、ウイルスに感染して治癒した人で、リウマチや血液がんの治療のため免疫抑制薬や抗がん剤を使用している235人を調べたところ、5%に当たる12人でウイルスが再活性化したことが判明。抗ウイルス薬を投与して肝炎発症を防いだ。
 研究班によると、B型肝炎ウイルスへの感染歴がある人は1000万人に上るとみられる。感染すると一部は肝炎を発症したり、血液中にウイルスが残る「キャリアー」になったりするが、大半は自然に治癒。ウイルスの遺伝子が肝臓に残るものの、感染に気付かないことが多い。
 持田教授は「免疫抑制薬を投与する際は、ウイルスへの感染歴を調べる必要がある」と話している。(2011/09/08-19:06)
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清澤のコメント:点眼で使う程度のものにまでB型肝炎の既往を調べるべきだという議論はまだないと思います。
参考までに免疫抑制剤とは?
:免疫抑制剤はもともと抗がん剤という分類に含まれていました。しかし、この中のいくつかのものは少ない量で免疫抑制効果が得られることがわかり、膠原病の治療に用いられることになりました。その作用を簡単に説明すると免疫にかかわる細胞の分裂や増殖を邪魔して、免疫反応を抑えるというものです。

免疫抑制剤は通常、内服使用しますが、その効果が現れるまでに2~4週間はかかるといわれています。エンドキサンのようにパルス療法が行われるものもあります。
ネオーラル
  
一般名 商品名 1錠量
アルキル化剤
 シクロフォスファミド エンドキサンP 50mg

代謝拮抗剤
 アザチオプリン イムラン 50mg
 メソトレキサート リウマトレックス 2mg
 ミゾリビン プレディニン 25/50mg

T細胞活性阻害剤
 シクロスポリン ネオーラル 10/25/50mg
 タクロリムス プログラフ  

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