お問い合わせ

03-5677-3930初診受付

ブログ

2011年9月3日

2268 IT眼症に気をつけろ:今日の「眼のニュース」です

images
目を使う際に起こってくる異和感や苦痛を総じて、眼精疲労といいます。 その中でもテレビゲーム、携帯電話、パソコンなど種々の機器からも眼精疲労が生じることが知られ、さらにこれらに関係したドライアイなど色々な症状を含みIT(Information Technology:情報技術)眼症という言葉が使用されるようになりました。

日本眼科医会には「子どものIT眼症」という詳しい解説ページa href=”http://www.gankaikai.or.jp/health/36/”もあります

さて、今日の「眼のニュース」は、IT眼症に気をつけろ リアルライブ 2011年09月02日 15時30分発信です
ーー引用開始ーー
 PCによる眼精疲労、はすっかりおなじみの症状になった。1998年に、PC画面凝視による眼精疲労は労災認定されており、“IT眼症”ともいわれ、以後変わらぬ社会問題になっている。 

 目が重く、めまいがする、こめかみが痛くなる等が特徴だ。
 「IT眼症には、時折悩まされています。酷い場合には吐き気やめまいが10日くらい続くので会社に行くのも難儀ですが、目を休めると自然に治るのでどうしても放置してしまいます。しかし、しかし視力は落ちているんですよね…」(40代会社員)
 という人も。非常に辛い病気であり、悩まされている人も多いだろう。同時に怖い病気でもあるのだ…。

 しかし、
 「IT眼症診療は、あくまで(自費での)“検診”であり、遠視、斜視、老眼等の目の病気が疑われれば、後日診察することになります」(神奈川歯科大学付属横浜研修センター横浜クリニック・眼科)
 ということ。

 そんなわけで、取材班も実践している以下の対処法を眼科医に聞いて確かめてみた。

 1、目頭から目じりまで指の腹でマッサージ。
 2、熱いタオルを5分、冷たいタオルを5分、目に乗せる。

 何もしないよりずっと楽になるのであるが…。
 「擦るのは、目に指が入る可能性があるし、効果的でもありません。また、熱いタオルは、溜まった疲労物質を血液循環を良くして運ぶ効果がありますし、冷たいタオルで目の機能のバランスを元に戻そうということでしょうが、いちいちそんなことはしていられないでしょう…。

 このIT眼症の原因は、PC画面までの数十センチの至近距離に目のピントを合わせ続けることや肩を動かさないことによって、身体が疲れてしまうことにこそあります。症状が起こったなと思ったら、まずは5分くらい休憩して、肩を動かしたり、腕を回すなどしてリラックスすることのほうがずっと効果があるはずです。

 IT眼症のもうひとつの原因は、光が目に入ると疲れるのです。よって部屋の明かりがガラスに反射していないか、それとPC画面に反射光が入っていないか、をチェックしてみてください。PC画面の角度を調節して反射光をなくし、明るすぎず暗すぎずといった自分に合った明るさの作業環境をみつければ症状の緩和効果が期待できるのではないでしょうか」(社団法人日本眼科医会・木曜電話相談の医師談)

 以上、早速ご参考あれ。
ーーー引用終了ーーーーーーーーー
清澤のコメント
1、IT検診と言うのは眼の労働安全を目的に行われる検診で、企業から集められたパソコン作業などを行う職員が受ける検診です。ITで検索すると神奈川歯科大学付属横浜研修センター横浜クリニックが上位に出てきますが、その横浜クリニックにおける実際のIT検診としての検査項目は次の通りです。取材者にはその各検査の意義を聞き出してほしかったです。

1).視力(遠見・近見視力)
2).屈折検査(近視、遠視あるいは乱視の検査)
3).眼圧(緑内障などを発見できる可能性があります)
4).FDP(Frequency doubling perimeter):緑内障の早期発見につながります
5).調節測定(オプション):どのくらいピント合わせが可能なのかを検査します
6).GDx(オプション):視神経乳頭の形をコンピュータが画像解析して、緑内障であるかどうかを判定します
7).眼底検査(眼底写真を撮影し、記録を残しておきます )
8).面接にて現在の眼の状態や眼鏡使用者に対しては使用眼鏡のアドバイスを行います

2、この取材班が実践している以下の対処法は
1)、目頭から目じりまで指の腹でマッサージ。:眼球自体を手指で圧迫マッサージするのは問題が多いと思います。圧迫が強いと円錐角膜や網膜剥離の原因にもなりかねません。有効性の根拠も思いつきません。
2)、熱いタオルを5分、冷たいタオルを5分、目に乗せる:温タオル5分の使用は、そのあとの石鹸によるマイボーム腺開口部の洗浄およびシャワーによる洗浄と合わせて(涙液層不安定型ドライアイへのマイボーム腺へのお手入れ)としても有効と考えられます。冷やすのも気持ちがよいなら可能な選択ですが、やはり眼を休ませ、周りの環境を整えるというのがよさそうです。

そこで、以前記載した清澤眼科医院通信336 VDTと眼の健康管理(リンク)をサマライズします。深い興味のある方は元ページをご覧ください。

ーーーーVDTと健康管理の要点ーーー
清澤眼科医院通信:336 VDTと眼の健康管理(記事にリンク
blog.livedoor.jp/kiyosawaganka/archives/50774571.html

○ まず涙液の流れの90%は鼻に流れ、10%が表面からの蒸発です。 涙液膜の構造は3層で眼表面を物理化学的に保護する。3層とは油層、水層、粘液層。ドライアイの自己診断というのもある。

○ ドライアイは涙液の分泌低下型と涙液の蒸発更新型に分けられる。涙液不安定型のドライアイには:IT眼症のドライアイ、マイボーム腺機能不全、コンタクトレンズによるドライアイが含まれます。

○ VDT作業者にはドライアイが非常に多く30%をしめる。しかもVDT作業者のドライアイはBUT(涙液層破壊時間)が短いのが特徴。

1)シルマーテスト:細い紙片を眼にはさみ、5分で濡れる長さを測って涙の量を見る。

2)BUTは;フルオレセイン色素で涙の膜が壊れる時間を見るもの

○ VDT作業時には瞬目頻度が減少する。自覚症状を有するVDT作業者の約半数はドライアイ。

IT眼症のドライアイの臨床的特徴は;BUT短縮と瞬目減少。その対策は、BUT(涙液層破壊時間)と瞬目頻度の関係改善をめざす事で、瞬目頻度を増やすかBUTを長くすることでかなえられる

○ BUTを長く保つには:1)オフィスの環境整備(オフィスまわり)、2)デスクの環境整備(デスクまわり)、3)目の環境整備(目のまわり)。そして4)眼科的な治療で完成されます。眼科では涙液量を増やすとか点眼薬の上手な使用、そして涙点プラグという手も。

○ BUTを延長させるには眼科的な治療で涙液量を増やすこと。涙点プラグの使用は、涙液を増加できる唯一の治療法。点眼薬の上手な使用も有効。BUT(涙液層破壊時間)と瞬目頻度の関係改善をめざすのが大切。

○ このほか:マイボーム腺機能不全(MGD)という概念がある。ソフトレンズ装用とドライアイも関連。

Categorised in: 未分類